294 :
@:
4月8日、シンガポールで、アメリカのヒル国務次官補と、北朝鮮の金桂寛
(キム・ゲグァン)外務次官が会談し、北朝鮮の核開発疑惑に関し、米朝間で
非公開の合意がなされ、覚書が取り交わされた。
合意内容は非公開だが、アメリカの政府系ラジオ局「自由アジア」が、複数
の米高官の話として内容を報じている。それによると、アメリカは今後、6者
協議の場で、北朝鮮が以前にウラン濃縮型の核兵器開発を行っていたことと、
シリアに核兵器開発の技術を供与したことの2点について発表を行い、それに
対して北朝鮮は「アメリカが言っている通りです」もしくは「アメリカがそう
言っているのは認める」という「認知」を表明する。これらが行われた後、ア
メリカは北朝鮮をテロ支援国家のリストから外し、北朝鮮はアメリカから経済
制裁を解かれて支援を受けられるようになる。アメリカと日本は、北朝鮮との
国交回復に向けた話し合いを開始する。こうした道筋が、米朝間で合意された
という。
http://english.yonhapnews.co.kr/northkorea/2008/04/12/30/0401000000AEN20080412001000320F.HTML
295 :
@:2008/04/15(火) 08:26:10 ID:MTllQntW
296 :
@:2008/04/15(火) 08:32:19 ID:MTllQntW
▼北朝鮮と司法取引してシリアを悪者にする
北朝鮮の核疑惑をめぐる、以上の3つの点のうち、今回の米朝合意では、一
つ目の「プルトニウム」については何も問題にされていない。つまりアメリカ
は、北朝鮮が開陳した「30キロ製造」を事実として容認することにしたと考
えられる。
2番目の「ウラン」と3番目の「対シリア核技術供与」に関しては、アメリ
カが主張をまとめて文書にしたものを、北朝鮮が認知することで、解決するこ
とになった。北朝鮮が自国の方で「わが国はウラン濃縮をしました」「わが国
はシリアに核技術を供与しました」と表明するのではなく、アメリカが文書を
作り、それを北が認知する、という奇妙な構図になっている。
そこから透けて見えるのは、北朝鮮は、自国としてはウラン濃縮と対シリア
供与について積極的に認めるつもりはないが、アメリカが「2点を認めたら、
米朝関係を正常化してやる。テロ支援国家リストから外し、経済援助を再開す
る」と言うので、2点は事実ではないが認知することにした、という構図である。
米政府が、北朝鮮にウソをつかせてまで2点を認めさせたいのは、おそらく、
シリアが核兵器を開発しているという話を、国際的な大問題に仕立て、イスラ
エルがシリアに戦争を仕掛けるのを正当化したいからである。アメリカは、シ
リアを「犯人」に仕立てるため、北朝鮮と「司法取引」をして、北朝鮮が「シ
リアも犯人です」という、米当局が作った「供述調書」に署名する代わりに、
北朝鮮を罪に問わないことにした。アメリカは、国交正常化や経済援助という
見返りで北朝鮮を買収し、シリアを攻撃する口実をねつ造する権利を買い取っ
た、とも言える。
297 :
@:2008/04/15(火) 08:33:24 ID:MTllQntW
▼北朝鮮と司法取引してシリアを悪者にする
北朝鮮の核疑惑をめぐる、以上の3つの点のうち、今回の米朝合意では、一
つ目の「プルトニウム」については何も問題にされていない。つまりアメリカ
は、北朝鮮が開陳した「30キロ製造」を事実として容認することにしたと考
えられる。
2番目の「ウラン」と3番目の「対シリア核技術供与」に関しては、アメリ
カが主張をまとめて文書にしたものを、北朝鮮が認知することで、解決するこ
とになった。北朝鮮が自国の方で「わが国はウラン濃縮をしました」「わが国
はシリアに核技術を供与しました」と表明するのではなく、アメリカが文書を
作り、それを北が認知する、という奇妙な構図になっている。
そこから透けて見えるのは、北朝鮮は、自国としてはウラン濃縮と対シリア
供与について積極的に認めるつもりはないが、アメリカが「2点を認めたら、
米朝関係を正常化してやる。テロ支援国家リストから外し、経済援助を再開す
る」と言うので、2点は事実ではないが認知することにした、という構図である。
米政府が、北朝鮮にウソをつかせてまで2点を認めさせたいのは、おそらく、
シリアが核兵器を開発しているという話を、国際的な大問題に仕立て、イスラ
エルがシリアに戦争を仕掛けるのを正当化したいからである。アメリカは、シ
リアを「犯人」に仕立てるため、北朝鮮と「司法取引」をして、北朝鮮が「シ
リアも犯人です」という、米当局が作った「供述調書」に署名する代わりに、
北朝鮮を罪に問わないことにした。アメリカは、国交正常化や経済援助という
見返りで北朝鮮を買収し、シリアを攻撃する口実をねつ造する権利を買い取っ
た、とも言える。
298 :
@:2008/04/15(火) 08:36:15 ID:MTllQntW
米ブッシュ政権はイラク侵攻後、イスラエルと組んで、もしくはイスラエル
に依頼して、シリアとイランを空爆する構想を持っている。今回の「司法取引」
は、シリアを空爆するための口実作りの一つと思われる。
ブッシュ政権の中枢で、イスラエルにシリア攻撃をやらせたがっている勢力
の中心はチェイニー副大統領だ。北朝鮮と「司法取引」する作戦も、チェイニ
ーの策略である可能性が高い。チェイニーは、イラク戦争の前にも、配下のネ
オコンを動かして「ニジェールウラン問題」などの証拠をねつ造し、マスコミ
を動員してイラクが大量破壊兵器を作っているという話を人々に信じ込ませ、
イラク侵攻の挙行に成功した。その後、イラクは大量破壊兵器を作っていなか
ったことが公式に認められたが、チェイニーらのねつ造行為は大して非難され
ていない。チェイニーは2006年に「北朝鮮のミサイルは大したことがない。
アメリカにとって脅威ではない」と発言するなど、以前から「悪の枢軸」のう
ち北朝鮮にだけ甘かった。
http://tanakanews.com/g0704korea.htm
299 :
@:2008/04/15(火) 08:38:20 ID:MTllQntW
300 :
@:2008/04/15(火) 08:39:57 ID:MTllQntW
301 :
@:2008/04/15(火) 08:53:47 ID:MTllQntW
▼全部ひっくるめて認めるのが金正日の好む戦略?
今回の米朝合意で、北朝鮮は冤罪をかぶることになるが、アメリカから敵視
されなくなり、制裁を解除されて欧米から経済支援を受けられるようになるの
だから、その対価としては安い。北朝鮮の金正日書記は「本物の非難も濡れ衣
も全部ひっくるめて認め、対立を解消する」という交渉術を好むようで、たと
えば日朝間の「拉致問題」でも、金正日は日本政府の主張を全部認め、それに
よって日朝の対立を解消しようとしたと考えられる。
北朝鮮側が長年にわたって行っていた拉致行為の中には、拉致した日本人が
抵抗したため名前を確認しないまま船上で殺したケースなどが想定され、北朝
鮮当局がすべての拉致被害者の氏名を把握しているとは考えにくいが、2002
年の小泉首相の訪朝時、北朝鮮側は、日本側が出した拉致被害者のリストを
一括して認知した。金正日は細かいことを詰めないで一括認知し、一回謝罪し
て日朝間の対立を解消しようとしたのだろう。小泉も、日朝国交回復までやっ
て自分の手柄にしようとしたと考えられるから、その点では、金正日の戦略は
うまくいく可能性があった。
http://tanakanews.com/c0924korea.htm しかし日本政府内には、外務省など、日朝の国交回復ではなく、拉致問題を
使ってむしろ日朝対立を煽った方が、日米同盟を維持できると考える勢力が多
くいた。日本の戦略はそちらに引きずられ、金正日が一括して全部認めたこと
を逆手にとって、北朝鮮を個別のケースで非難し続けることが展開された。金
正日の思惑は外れた。
アメリカは、6者協議が成功したら東アジアの集団安保体制に移行させよう
と考えているから、日本が北朝鮮との関係を改善したら、アメリカは日米同盟
を希薄化させ、日本をアジアの方に押しやることが予測された。対米従属を何
よりも重視する外務省などは、日朝関係の改善を阻止する必要があった。
http://tanakanews.com/g1031asia.htm
302 :
@:2008/04/15(火) 08:57:25 ID:MTllQntW
303 :
@:2008/04/15(火) 08:59:36 ID:MTllQntW