好意を抱いた女性が誰かは不明だが、殺害された倉本舞衣さん(26)は、スポーツクラブ内で多くの男性
会員から 圧倒的な支持を受ける美人だった。 ホテルで 勤務経験のある倉本さんは 非常に評判が良く、
「 いつもやさしい笑顔で、雑談にも気さくに応じてくれました」(クラブ利用者)。
倉本さんが水泳指導をしている時間帯を選んで、馬込容疑者が何度も同じプールで泳いでいたことも確認され
ており、 馬込容疑者の視線の先に倉本さんの存在があった可能性もある。 「 ルンルン状態 」(近所住民)の
馬込容疑者の様子が一変したのが、11月中旬。以前のように目つきが悪く、素行不良な状態に逆戻りしてし
まったのだ。豹変の裏に何があったのか。「倉本さんは会員も含め、複数の男性から好意を寄せられていたよ
うです。きちんと付き合っている彼氏がいたので、しっかりした性格の倉本さんは、丁寧に断っていたのでしょう。
『 交際を申し込んだけど断られた 』と証言する男性が複数います 」( 県警幹部 )
この情報を県警幹部から聞かされた先出の有力者も、その一人に馬込容疑者がいると感じたという。「 直感的
に、あぁやっぱりなと思いましたよ。少ない親友である藤本くんに対し、『 お前らのせいでこうなった 』という被害
妄想がどんどんふくらんでいったのでしょう 」 馬込容疑者の被害妄想は5年前ごろからひどくなり、この有力者
も未明に突然訪問されたり、裏庭に銃を持って侵入された経験がある。
馬込容疑者の幼稚園と中学の後輩にあたる男性(35)は 「 これまでの人生で 最大の楽しみになったスポーツ
クラブで、憧れの倉本さんとの関係に勝手に失望し、被害妄想を起こしたのだと思います 」と話す。絶望のうえ、
「 助けてくれない 」と勝手に思いこみ、親友を道連れに破滅の道を選んだのか。後輩の男性は「 もともと社会
性がなく、人の言うことに耳を傾けないタイプなので、 一度決めたら猪突( ちょとつ )猛進。しかし、 思うように
就職もできず、まわりの同級生にも公私に差をつけられ、初めての恋愛も成就できないと知った人生に、もはや
耐えられなくなったのではないか 」と話していた。
ZAKZAK 2007/12/17
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_12/t2007121701_all.html