>>2-7 朝日「慰安婦」特集を嗤う
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自らが主張した「従軍慰安婦=強制連行」説を「狭い視点」と言い、「全体として強制」があった
と主張し始めた朝日新聞の特集記事。しかし、その内容はというと、論点のすり替え、事実の
歪曲に終始し、朝日が作り上げた「従軍慰安婦」が虚構だったことを際立たせただけだ。
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三月三十一日の朝日朝刊に掲載された「従軍慰安婦」特集には、正直いって驚かされた。
何と二面ぶち抜きでの大特集――。それだけではない。この特集に加え、更に「歴史から
目をそらすまい」と題する社説、そして肝心の一面には、特集面掲載の河野元官房長官
インタビューの要旨紹介――といった徹底ぶりなのである。最近盛り上がりを見せる
「従軍慰安婦=強制連行」説否定論に居ても立ってもおられず、総反撃に出てきたという
図式だろう。
とはいえこの特集、そうした朝日の必死の意図にもかかわらず、結果としてはいよいよ彼らの
墓穴を深めることにしかならなかった、というのが筆者の感想である。いかに巧妙に論点を
すりかえ、資料解釈をねじ曲げ、自らの主張の正当性を強弁しようと、所詮これまでの虚構の
上に、新手の虚構を積み上げるという程度のことしかできなかったからである。以下、ここでは
かかる朝日特集の中心的主張を徹底分析し、その致命的な矛盾・誤りを明らかにしてみたい。
日本政策研究センター所長 伊藤哲夫
『明日への選択』平成9年5月号
(全文)
http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=25