東京都新宿区歌舞伎町の18階建て複合ビル「東京都健康プラザ ハイジア」敷地の一部が
高さ約2メートルの塀で囲まれ、中に入れなくなった。囲まれたエリアは最近、日本人女性が
集まる国内有数の「路上売春スポット」として悪名が高まっており、事実上閉め出した格好。
都では理由を「(囲い内部にある)痛んだ植栽の修繕工事」としつつも、売春問題が背景にある
ことを認めた。
塀は、ハイジア西側の、植木などが約40メートル並ぶ歩道エリア周辺を囲むように設置された。
設置理由や作業予定などを書いた掲示はなく「座ったり立ち止まったりしないでください」という
注意書きのみ張られていた。付近に女性の姿は少なかった。
このエリアは1〜2年前から10〜20代の日本人女性が集まり、多い時は十数人が植木近くに
座り込んだり立ったりしていた。ネット上の掲示板では通称「ハイジア立ちんぼ」と呼ばれ、活発な
情報交換が行われている。
ハイジアには大久保病院やスポーツ施設などが入り、交番も隣接。風俗店関係者は「摘発が
進んで店舗型風俗が激減したことで、男女がこのエリアに集まるようになった側面もある。女性は
家出娘や風俗経験者が多く、相場は1万5000円程度」。
ハイジアの土地は都が所有し、信託銀行が管理している。塀設置は両者の協議で決めたといい、
都の病院経営本部によると、5月末ごろまで設置し続けるという。売春女性対策が目的かどうか
聞くと「そういった面も含んで、考慮しつつの植裁修繕工事になる」。塀撤去後も女性らが集まれな
いようにするかどうかについても「そのような事情も含んだ上で、対策を検討している」と話している。
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070503-193127.html