卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126

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752金吾中納言
ところで「有明」と「夕暮」の2隻については、建造の経緯がやや混乱していますので、ここに改めてまとめます。
まずは「初春型」の設計から考えなくてはならないでしょう。
「初春型」の設計では、恐らく相当な苦労があったものと推測できます。
「初春型」の設計者は「吹雪型」と変わっておらず、用兵面でも特段の変化は認められないことから、兵装の配置についてはこれまでにない全く新しい配置を採用することはそうそうないでしょう。
しかし排水量制限で艦の大きさが小さくなっている上に次発装填装置という厄介な装備が追加されるので、配置面では大きな問題になります。
特に「吹雪型」で2番砲が配置されている位置は、「初春型」では三番連管用の予備魚雷が占有しており、2番砲の置き場所がありません。
追い出された2番砲は空いている前部セルター甲板に配置せざるを得ないわけで、苦し紛れの配置だったのではないでしょうか。
もちろんこの配置だと艦橋の視界が悪くなるので、艦橋の背を高くするか、復原性上これを嫌うのであれば砲塔を1基にするほかありません。
砲塔数の減少は確かに検討された形跡があり、砲熕部の技術士官のノートには「1400トン駆逐艦の艦橋を低くするために」と12.7cm三連装砲塔の予想重量が記されています。
結局は実現せずに史実のような連装2基、単装1基の配置になったわけですが、この配置は当時でもベストとは言えなかったのでしょう。