卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126

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750金吾中納言
GM値の増大だけでは復原性の確保に万全でないことが判明したことは、「初春型」にとっては致命的でした。
何しろ「初春型」の重心位置は転覆した「友鶴」よりも高い位置にあったからです。
「初春型」はその年の内に、重心位置を降下させ風圧面積を減少させる復原性能改善工事を受けることになりました。
これは艦容が一変するほどの大規模な改正でした。
魚雷発射管1基を削減、予備魚雷3本の削除。
前部のセルター甲板に据えられていた単装砲塔を後甲板へ移設。
艦橋の縮小、軽量化。
バラストの搭載。
一部重油タンクへの自動海水補填装置の装備。
その他、ありとあらゆる重心降下策が打たれることになったのです。
また新造時にGM値を増大するために設けられたバルジは、重心降下によって必要性がなくなったので撤去されることになりました。

「友鶴事件」による復原性能改善工事は、就役済みだった「初春」と「子日」については、直ちに実施されました。
また建造中であった「若葉」「初霜」については、進水後に同様の対策が施されます。
続く「有明」「夕暮」は、バルジ分艦幅を広げて建造しつつあったので、バルジを削った元の設計に戻された結果、造り直しの憂き目に遭うことになってしまいました。
こうして工事の結果、「初春型」は竣工時よりはるかに復原性が向上し、実用上問題のないレベルにまで引き上げられたのです。