卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126
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金吾中納言:
このように、竣工後も新技術の完成や用兵上の要求から、様々な改装を受けていくことになります。
その中でも特に重要なものに、魚雷発射管の防盾の装備が挙げられます。
「1型」と「2型」の艦の竣工時、魚雷発射管は従来どおりハダカの状態でした。
主砲が砲塔化された一方で、魚雷発射管の兵員の保護は行われなかったのです。
ところが用兵側からの強い要求で、発射管に砲室のような覆いをつけてみることになりました。
目的は、発射管の兵員を波浪から守るという、主砲砲塔化と同じようなものです。
その他にも、各種の魚雷発射指揮装置等の装備により発射法の高度化が実現したことが、理由として挙げられます。
艦橋に装備されたこれら発射指揮装置から、発射諸元を発射機側に確実に伝達する必要性が高まり、その面からも発射管の密閉化が望まれていたのです。
この提案は、ベニヤ板製の防盾を製作し、「2型」の一艦「敷波」(?)において試してみることになります。
発射公試の結果は良好だったようですが、いざ実装する段階になって、艦本四部が反対の声を上げます。
艦本四部の担当は大まかに言うと船体設計で、彼らは現在以上に上部構造物の重量が増加することに懸念を抱いたのです。
しかし艦本二部(兵器開発担当)が押し切る形で開発が決定します。
押し切ったとは言え、重量増加が駆逐艦そのものの性能低下に繋がるので無視するわけにも行かず、まずはジュラルミン製の防盾を完成させます。
完成した試作品は「敷波」(?)において試験されますが、思わぬ弱点が露呈します。
ジュラルミンは海水の塩分によって腐食され、その程度が「到底実用に耐えない」と評価されるほど酷かったのです。
このため、ジュラルミン製防盾は早くも諦められ、代わって防弾効果も期待した鋼製防盾の開発が決定します。
主砲砲室と決定的に異なる点は、魚雷発射管防盾が本格的に防弾を考慮していた点です。
この為、普通鋼ではなく厚さ3ミリの特殊鋼が採用されることになりました。
生産・装備に当たっては、硬度のある特殊鋼に各メーカー・工廠とも非常に手を焼いたと言う話です。