卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126
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金吾中納言:
魚雷は、「睦月型」と同様、「八年式魚雷」が配備されました。
次いで「九〇式魚雷」が配備されましたが、日本の艦載魚雷の代名詞「九三式酸素魚雷」の搭載については詳しい状況は不明です。
「九〇式魚雷」と「九三式魚雷」とでは直径が同じ61cmなのですが、細部で寸法が異なり、互換性がありませんでした。
従って「九三式魚雷」を搭載するには発射管の改造を必要としたのですが、戦前には工事は行われず、戦時中に改造を行った艦も数隻にとどまるようです。
中には発射管無改造のまま、魚雷側を改造することによって搭載したという「響」のような例もあったようです。
次に、本型の計画にあたって特に求められた、凌波性についてです。
決戦場が外洋遥か彼方であることを考慮する時、従来の艦型では不十分なことは明らかでした。
波やうねりの激しい海域では、「睦月型」などの駆逐艦の凌波性では波浪に翻弄されてしまい、速度が十分に出ないのです。
そこで用兵側は、良好な凌波性能を熱望していたのです。
本型はこれに応えるべく、いくつかの策を講じました。
その為本型は従前の1400t型と比べて一新され、艦首シアーを始め、艦首両舷に強烈なフレアも設け、あまつさえ艦中央部外板にまでフレアをつけるという凝りようでした。
この徹底した性能の追求の結果、「吹雪型」は極めて良好な凌波性を獲得することに成功し、その性能は、水雷戦隊旗艦である5500t級軽巡を凌駕するほどであったそうです。
しかし反面、建造上工数の増加を招き、後の駆逐艦では廃止されてしまいます。
航続距離についても、海軍は極めて重大な関心を払っていました。
本型は14ノットで最大5000海里を目指していましたが、竣工後の実測ではこれを達成できず、理想的駆逐艦であった本型の唯一の不満点となりました。
更に後に艦隊基準速度(艦隊が移動するのに適した経済速度)が14ノットから18ノットに引き上げられた結果、航続距離は3000海里程度へ激減し、この不満は一層強くなったようです。