卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126
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金吾中納言:
さて、本型の特徴ですが、「吹雪型」自体が新機軸の塊と言っても過言ではなく、一世代前の「睦月型」と比較しても、ここが進化した点である、特徴であると挙げていくときりがないほどです。
詳細は専門の書籍をご覧いただくとして、ここでは大雑把に特徴を挙げていくことにします。
まずは、用兵側が固執した砲兵装についてです。
本型は日本駆逐艦としては初めて12.7センチ砲を採用しました。
しかも連装化し、更に砲塔化を実現したのです。
砲塔化の理由は、砲員を波浪から護ることを主眼としたものです。
そういう意味では、「峯風型」で主砲を全て船首楼甲板と同レベルに設けた設計の延長線上にある措置である、とも言えるでしょう。
従って、スプリンター防御(弾片防御)にもならないほどの薄い鉄板(厚さ3.2ミリ)が砲員を囲っていたに過ぎません。
しかしそれでも砲員の負担はかなり軽減し、砲戦において有利であることは疑うべくもありませんでした。
本型が採用した主砲砲架は、「A型砲架」と呼ばれており、2門が連動して俯仰角する形式でした。
最大仰角は40度で、「2型」「3型」が装備した「B型砲架」と比較すると、最大射程にやや劣っています。
また、弾庫から砲室への給弾には依然人力を頼りにしており、この辺りも「2型」「3型」と比べた際の弱点と言えるところでしょう。
次に雷装ですが、本型は最初から61センチ魚雷を搭載することを前提にして計画された、初めての駆逐艦です。
「睦月型」に装備したタイプの改良型である「十二年式三連装発射管改一」を3基装備し、搭載魚雷は18本。
この発射管は、不完全な機能ではあるものの、3tクレーンを利用した次発装填機能を装備していたと言われています。
しかし、予備魚雷格納筐から発射管までの運搬手段はそれほど洗練されたものではなく、戦闘海面での次発装填はおよそ不可能であったとも言います。
また魚雷発射管全体を覆う、日本独特の「発射管防盾」については、本型は竣工直後には装備していません。
昭和4年以降になって、各艦に順次追加された装備です。
防盾については、「2型」で解説します。