卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126

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687金吾中納言
しかし、これら魚雷関連設備の大増強は、「睦月型」に対してかなりの重量負担を強いることになりました。
新式の一二年式三連装水上発射管は、「神風型」までの十年式53センチ二連装水上発射管、あるいは★十年式53センチ二連装水上発射管に比べ、重量で約2.5倍にも達しています。
基数の違いを考慮しても、15t程度の重量の増加を生じてしまいました。
また、新たに装備された八年式61センチ魚雷は、従来の六年式53センチ魚雷に比べ、前述どおり1t近く重くなっており、搭載魚雷数が8本から12本へ増加したことを合わせると、およそで約17tも増加することになります。
この結果、本型は重心が上昇することになります。
「睦月型」は、簡単に言ってしまえば、「神風型」の53センチ魚雷を61センチ魚雷に換装した艦型です。
今までの駆逐艦に、その他の点において特に不都合がなかったので、当然と言えば当然です。
改正された点はそれほど多くはなく、前述の魚雷関連設備の改正の他は2点程度でしょう。
まず第一点は、本型から本格的に艦本式オールギヤードタービンの装備が始まったことです。
「神風型」後期艦と共に本型が採用した艦本式タービンは、それまでの外国製タービンの国内生産品の信頼性があまりないことに業を煮やした海軍が、艦政本部に設計させたものです。
運用実績は良好で、それまで稼働率に何かと問題のあった「峯風型」系列駆逐艦と異なり、ほとんど心配がなくなったそうです。
しかし海軍としても、国産品の一斉導入についてはやや不安な部分があったのか、比較研究として、本型のうち「弥生」「長月」には、外国型タービンを搭載しています。
「弥生」にはMV式、「長月」には石川島・ツェリー式が搭載されました。
この2例が、日本駆逐艦として最後の外国型タービンの装備例になります。
もう一点は、艦首形状がいわゆる「ダブル・カーベチャ・バウ」形式になったことです。
「峯風型」を始めとする八八艦隊計画艦共通の「スプーン・バウ」を廃した理由は、凌波性の更なる向上です。
艦首に施された大きなフレアーと共に採用された「ダブル・カーベチャ・バウ」あるいは「ダブル・カーブド・バウ」と呼ばれるこの形式は、以後、日本駆逐艦の特徴として受け継がれていくことになります。