卑劣な犯罪者、小林一美実行犯(45)に実刑を望む声多数★126

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664金吾中納言
そして「スプーン・バウ」と呼ばれる独特の艦首形状の採用も「純日本式」の最たるものとして挙げられます。
これは八八艦隊計画艦の全てに共通する特徴でした。
戦艦「長門」も5500t級軽巡も採用しているこの日本独特の艦首形状ですが、その由来は戦術的な必要性でした。
「一号機雷」という機雷があります。
これは日本海軍が洋上決戦用に開発した軍機(第一級の軍機密)兵器で、「連係機雷」とも呼ばれます。
一号機雷は、2コの浮遊機雷を100m程度のワイヤで結んだようなもので、艦隊決戦に先立ち敵艦隊の前方海域にこれを敷設、機雷堰を設けます。
敵艦がワイヤを引っかけると、その両端に繋がった2コの機雷が敵艦の両舷側に接触、爆発するという仕組みです。
ところがこの一号機雷は、もちろん日本艦艇がワイヤを引っかけても、当然の事ながら爆発します。
戦況によってはどう機動するかわからない決戦場においては、日本艦隊がこの機雷堰に突入する恐れもあり、このままではあまり好ましい作戦とは言えません。
そこで、機雷堰に突入しても機雷と接触しないように、艦艇をワイヤを乗り越えるような形状にすることが検討されました。
水槽実験の結果採用されたのが、この「スプーン・バウ」だったのです。
もちろん、一号機雷は外国には知られていないので、この艦首形状は外国海軍にとっては「謎」だったようです。

また一号機雷そのものの敷設も、敵艦隊の前面において敷設艦が悠長に敷設しているわけにもいかないので、本型を含む駆逐艦などが敷設に当たることになっていました。
本型の艦尾に装備された投下軌条は、爆雷投下軌条ではなく、本来は機雷投下軌条なのです。