【小田久栄門】テレビ朝日の恥部【小林勇】★セクハラ王国

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 悪事を働いた人間を許すばかりか、むしろ重用するという会社の内情を目の当たりにして、
複雑な思いに駆られたことが、今でも胸によみがえる。
 X氏はその後もたびたび女性がらみの事件を起こした。女子アナへのセクハラ行為や、パリ
支局開設時の報道部員へのわいせつ行為。『暴れん坊将軍』への出演を条件に、女優に
「おれの烙印を押しておく」と、関係を強要したと報じられたり、社のハイヤーで妊娠した愛人
の見舞いに行く、公私混同ぶりをフォーカスされたこともあった。
 だが、彼は20年以上も生き延びた。人事をはじめとする主要部署に仲間を配置して、派閥
人事を行ってきたからだ。
 テレビ局の内情を十分に知らないまま朝日新聞社から舞い降りてくる歴代社長に対し、
三浦甲子二・元専務(故人・朝日新聞出身)―小田久栄門・元取締役(プロパー)―早河洋
専務(プロパー)と続く派閥ラインは厳然とある。
 その結果、社内には「腐蝕の連鎖」が蔓延し、やがて「良識が見殺しにされる」時代が長く
続いたのだ。
 ちなみに『ニュースステーション』の総責任者が小田氏で同番組のプロデューサーが早河
専務だった。
 テレビ朝日が現在も“早河独裁”と恐れられる派閥支配体制が続いており、朝日新聞出身
の広瀬道貞会長との連携ですべてが決められる。アジアサッカー連盟主催試合の地上波
独占放映権を実に約90億円で購入したが、そのために数ある他の事業を潰した。そうした
独裁に対し、役員といえども異論は挟めない。以前にも増して、物言えぬ空気が支配してい
るのだ。