教育面での参考資料↓
http://s-opac.sap.hokkyodai.ac.jp/library/shiryou/kokutei/kokutei3.html 第3期 「尋常小学読本」「尋常小学国語読本」各巻1〜巻12
使用期間・・・・1918(大正7)〜1932(昭和7)年
使用者出生年・・明治44年4月〜大正15年3月
内容的には、児童自身を主人公にしたものや、童話・童謡などの文学教材をはじめ、
外国紹介あるいは外国人の主人公など国際的視野に立っ た教材が多く採用された。
これが、児童に親しまれ歓迎され、
同じ時期の黒表紙本に比べて、全国各府県の三分の二以上で使用される人気であった。
http://s-opac.sap.hokkyodai.ac.jp/library/shiryou/kokutei/kokutei4.html 第4期 「小学国語読本」巻1〜巻12
使用期間・・・・1933(昭和8)〜1940(昭和15)年
使用者出生年・・ 大正15年4月〜昭和9年3月
「サイタ サイタ サクラ ガ サイタ」で始まる通称「サクラ読本」と言われ、
この本から挿し絵、表紙とも色刷りが採用された。
巻頭が、単語からではなく「サイタ サイタ・・・」の文で始まる、
いわゆる文章法の採用は教科書史上特筆されることであり、新鮮な挿し絵の色刷り相俟って人気が高い教科書である。
国定教科書のなかも、文学的教材の比率が最も高く、対話的、劇的教材など文学的精神が豊富と言われる。
しかし一方、教材の中には、「空中戦」「東郷元帥」などの軍事教材、
「天の岩屋」「神武天皇」「羽衣」などの神 話・古典教材、
「サルトカニ」 「浦島太郎」 などの昔話・伝説教材が採用されており、
これらの教材から大正期のデモクラテックな雰囲気を感じさせる第3期とは反対に、
忠君愛国的な軍国主義の教科書 へ と 予 感 さ せ る 。
(ここで注意したいのは、本質的に「途上」である、「途上」でしかないという認識です。)
http://s-opac.sap.hokkyodai.ac.jp/library/shiryou/kokutei/kokutei5.html 第5期 初等科第1学年「ヨミカタ 一、二」「コトバノオケイコ一、二」
初等科第2学年「よみかた 一、二」「ことばのおけいこ 一、二」
初等科第3〜6学年「初等科国語 一〜八」
高等科「高等科国語 一〜三」
使用期間・・・・1921(昭和16)〜1945(昭和20)年
使用者出生年・・昭和9年4月〜昭和14年3月
昭和16年「国民学校令」が公布される。これによって義務教育の年限が、8年間となるとともに、
従来の国語、修身、地理、歴史が統合して国民科となり、国語は国民科国語と位置づけられた。
初等科第1学年「ヨミカタ」が「アカイ アカイ アサヒ アサヒ」で始まることから、
通称「アサヒ読本」と言われる。表紙、本文とも色刷りの国民学校時代の教科書である。
軍国における忠君愛国の精神を鼓吹し、教育目的を『皇国民の練成』へと導く、
極めて軍国主義的色彩の濃い教科書である。
(昭和16年からという「使用期間」に、特にご注意ください。
戦争の要件とはなりませんよね。)