――――――≫　　　J-SOX　　　〜　日本沈没　〜　≪――――――

TOB規制は取引所市場外で不特定多数の投資者から
株式を大量に買い付ける際に、
投資者が買付に応じるか否かを
合理的に判断できるようにする為に、買付者に対して
一定の情報開示やルールの遵守を義務付ける制度である。
日本では1971年に初めて制度として導入され、
その後1990年に欧米諸国の制度との調和を図る観点から
全面的に改定が加えられた。

欧米諸国とりわけ資本市場が高度に発達している
アメリカやイギリスでは、TOB制度が現経営陣や株主の同意を
得ないで行われる、いわゆる敵対的買収の際に積極的に活用
されている。これに対して日本では株式の持ち合いは広範に
行われ、経営陣の同意を得ないまま上場企業を買収することが
容易ではなかった事などから、従来敵対的買収の可能性は
現実の問題として意識されず、殆どのTOBは友好的な企業買収や
企業グループの再編等に際して実施されてきた。
（いわゆる有効的TOB）

1990年の証券取引法改正では、取引上市場外で10名を超える者から
5％超の株式を買い付ける場合にはTOBの実施を義務付け、保有割合が
3/1超となる場合には10名以下からの買付であってもTOBの実施が
義務付けられることになった。

これが現在3分の1ルールと呼ばれているモノだ。