【サブカル叩き報道被害】表現の自由は誰のモノ【大谷昭宏part47】
>>199 元郵政省(現総務省)のIT官僚でこういう
意見の人ってかなり強力な味方だよなぁ
でも、野田は何を思って反規制派に接触したのか
一体何を話すつもりなのか・・・
これで野田が表現規制推進を撤回してレーティングで
妥協とかなってくれたらいいんだけど
ちょっと目に付いた文章を引用
オタクは、自己表現が苦手で、ある種風変わりな性癖を持つ層という負のイメージを負わさ
れているが、政策的な視点に立てば、市場と表現とをけん引してきた正の部分も評価しなけれ
ばなるまい。いや、そもそもポップカルチャーなるものは、いかがわしく乱雑であり、教育的
には眉をひそめられる性質のものであって、それが産業的にも国際社会的にも力を持ちうる要
因であることを認識しなければ政策も始まらない。
日本ポップカルチャーの一つの特徴として、性表現や暴力表現が氾濫していることが挙げら
れる。コンビニエンスストアにもスポーツ新聞にもエロがあふれている。欧米では大人なら日
本以上にハードなポルノにアクセスすることはできるが、マイルドなポルノであっても子ども
社会とは遮断されている。テレビでは殴る蹴るの暴行ばかりである。フランスではドラゴンボ
ールZが爆発的な人気を博すと同時に、その暴力性が大問題になった。日本の緩い規律が生む
エロ暴力性は、コンテンツ国際競争力の源となっている。それもまた冷静に認知すべきである。
http://www.stanford-jc.or.jp/research/publication/DP/pdf/DP2004_001_J.pdf
6)ポップカルチャー政策プロジェクト
ポップカルチャー分野は、社会規制の対象として取り上げられることはあっても、最近
まで、国の強みや財産として肯定的にとらえられることはなかった。
西欧の高級文化やハリウッド型の重厚長大コンテンツ産業を後追いする施策はあっても、
アニメ、ゲーム、ケータイといったジャンルを政策面で積極的に扱う場面はほとんどなか
った。デジタル化の進展により、成長産業として期待され、産業政策の一翼を担うように
なったにすぎない。
最近の日本ポップカルチャー人気は外国に発見されて逆輸入された評価であり、豊かな
文化の土壌を内側から評価し展開するメカニズムはない。ポップカルチャーの産業競争力
が持続する保証はなく、メカニズムも確立されていない。むしろ他国の追い上げなどによ
り、危機に瀕している。
日本の「主流文化」としてのポップカルチャーを総体として正当に評価し、政策の体系
を形作ることができるかどうかが問われている状況である。
ポップカルチャーの強化・発展を図るには、多くのメニューが考えられる。産業政策の
節でみたとおり、海外展開支援等に関して、ポップカルチャー分野の優先順位を上げるな
どして、従来の総花的な施策から、デジタル・ポップカルチャーへの集中を図ることが考
えられる。
この点は韓国型モデルの採用であるが、施策の内容としては、国が資金的に業界を助成
するよりも、民間の融通を円滑化するアメリカ型を採るべきである。古典芸術のように成
熟した表現文化を維持する場合には直接的な助成措置が有効なケースもみられるが、新し
い表現文化は公的なるものに反発するようなアウトロー的な心情・姿勢が原動力であり増
殖炉である。それを認識した施策が求められる。
課題は複雑である。国民全体がマンガやアニメを楽しみ、大人と子どもの文化構造が未
分化であること、暴力・性表現も含む多様な文化を受容する風土であることなど、見方に
よっては眉をひそめる社会状況がポップカルチャー産業力の基礎をなしていることも認識
する必要がある。これを含め総体としてポップカルチャーを支援する度量が求められる。
また、デジタル化の進展により、コンテンツの生産主体がプロからアマに広がっていく
ことも展望すべきである。産業界対応だけでなく、広く国民全体を対象とする強化施策を
講ずる必要性が生まれる。長期的で腰のすわった対応が求められる。
このためには、情報通信ネットワークに関する政策を通じて流通・利用改革を推進する
とともに、国民全体の創造力・表現力向上策として次節で述べる施策のように、現在の強
みを長期的に活かし続けるメカニズムの構築策とセットで推進すべきである。
この分野が大衆・オーディエンスに立脚することにかんがみると、支援措置としても、
業界への助成策よりも、生産者と利用者の融合するオタク層やそのコミュニティ(コミッ
クマーケットやオタク系サイトなど)を支援する方が説得力を持つ。
ポップカルチャーを主流文化として正当に評価することが即ち産業支援や業界向けの個
別施策を意味するものではない。むしろ、支援措置を含め「業界への不要な介入を手控え
る」、「表現規制を手控える」よう立ち回ることが「重要な政策」として認識されなければ
ならない。
その上で、大衆・オーディエンスに立脚する表現文化の強みを長期的かつ広範に涵養す
ることがデジタル・コンテンツ政策として目指す方向となる。
210 :
朝まで名無しさん:2006/05/18(木) 16:31:53 ID:iiwhZMfS
>204
自分がダメなのを、そうやって他人や物や時代の
責任のせいにしてるだけじゃん。
○○のせいだ、○○がすべて悪いとか、
そんな幼稚園・保育園レベルの事いってどうするんですか?おかしいですよ!。日本のマスコミさん!。
このような長期展望に立った新種の政策を立案するためには、産学官の政策論議の場を
設けることがまず有用である。
だが、マンガ、アニメ、ゲーム、映画、音楽などジャンル別のコミュニティは多数存在
するものの、産学官はおろか、横断的なポップカルチャー分野の集まりはほぼ皆無であっ
た。このため、2002年9月、「ポップカルチャー政策プロジェクト」がスタートした
(
http://www.ppp.am、世話人:中村伊知哉)。
ポップカルチャーに関する政策を構築するため、政府職員、大学等の研究者、エンタテ
イメント業界、クリエイターなど日本の当該分野を代表する関係者が情報交換し、議論し、
政策調整を進めている。
このコミュニティを母体として、デジタル著作権、ポップカルチャー・アーカイブなど
のサブ・プロジェクトも生まれてきている。長期政策を形作るための一種の政策実験であ
る。
http://www.stanford-jc.or.jp/research/publication/DP/pdf/DP2005_004_J.pdf
ところで、
>>211の「ポップカルチャー政策プロジェクト」と野田の
「ポップカルチャー政策フォーラム」ってどういう関係なんだろ?