全国の法務局が2005年に受理した人権侵害の申告は、前年より929件(約4%)多い2万3806件に達し、
過去最多だったことが30日、法務省人権擁護局のまとめで分かった。特にインターネット上でのプライバ
シーの侵害や差別が目立ち、前年比約37%増の272件だった。
なかには少年事件の加害者の顔写真や住所がネット上に流出したり、差別的な書き込みがされるケー
スがあり、法務局がプロバイダーに対し情報の削除を求めるなどの対応をとった。
高齢者らを狙った「振り込め詐欺」は前年比約18%増の4078件。学校でのいじめは同約23%増の716件
だった。女性や児童らに対する暴行・虐待事案は5040件で、前年比約2%減だったが、4年連続で5000件
を超えていた。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060330AT1G3000130032006.html