【サブカル叩き報道被害】表現の自由は誰のモノ【大谷昭宏part40】

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333赫々
長いんで、ちょい迷サンデー毎日2006年2.26増大号142ページ

>ベストセラー「脳内汚染」で注目されるゲームで脳が壊れる説に学会はブーイング

○報道記者出身の作家、川端裕人氏へのインタビューから引用。
>「精神科医の斉藤環さんや日大教授の小笠原喜康さん(学力論)らがすでに、指摘していいます。消滅してもおかしくない珍説なのです」
>「ところがやっかいなことに、実際には『ゲーム脳』というあやふやな『科学』が学校現場にしっかり入り込んでいるようです。”ゲーム脳追放”のカリキュラムが組まれたり、講演会、イベントが教育委員会の後押しで開かれたこともあるほどです」
>「全く確立していない『未』科学な議論を、あたかも科学的なものとして紹介することは、理科教育、科学教育としては、まずいんじゃないでしょうか」

○日本の神経科学の権威、久保田競名誉教授氏(大脳生理学)へのインタビューから一部引用。
>「森さんは僕の論文を引用して『ゲーム脳の恐怖』を書いているんですよ。でも適切に引用できていないんです。僕の編集した本も引用できていませんね。引用のし方がわかっていないのでしょう。彼自身、脳の論文が二つくらいあるようでが、これまた十分ではありませんね」
この他、森氏は自作の脳波計の精度を脳波関係学会で発表するべき”、”まともな研究者からは相手にされていない”と批判。いましたが分割で載せます。
334赫々 333の続き:2006/02/14(火) 13:15:43 ID:G1dRP6/G
○京都大学大学院教授櫻井芳雄氏(神経科学)へのインタビューから一部引用。
>「大事なのは、一緒に変化している事柄でも、二つの間に因果関係があるかどうかは全く別問題だということです」
>「一見、説得力があるけど、全然関係がないんです」
>「一緒に変わったからコレとコレは関係するなんていうのは、サイエンスをやっている人間は絶対にやらない。基礎中の基礎です。因果関係というのは、どちらかを減らしたら一方も減る。一方を増やしたら一方も増えるという関係が常に成り立つ時に言えるのです」
>「(森氏の)所属学会がNeuroscince(米国)とはアバウトですね。こういう学会はありませんよ。日本神経科学学会にも所属していらっしゃいますが、論文を聞いたことがありませんね」

○「脳内汚染」著者岡田尊司氏へのインタビューか一部ら引用。
>「因果関係はハッキリしています。実際には全て統計検定をかけています。学術書ならこういう形で検定したと一つ一つ書く。
だけどそんなの書いていたら一般書では読みにくくてしょうがない。この本が学術書として書かれたなら、かなり甘い書き方になっているかもしれないが、あくまでも一般書ですから」
>「子供たちの脳がおかしくなってる危機感が現場にはあるんです」
>「(批判に対して)海外の科学誌に投稿する予定です。なかなか時間がとれませんが、今準備の段階です」
335赫々 334の続き:2006/02/14(火) 13:16:27 ID:G1dRP6/G
○「ゲーム脳の恐怖」著者森昭雄氏へのインタビューから一部引用。
>「斉藤環さんというゲームマニアみたいな人が、僕の批判を書いている。悪いけどあの人は脳波を知らない。素人です。生理学の知識の無いかわいそうな人なんですよ。
僕は医学部でも実習で教えましたからね。彼よりはまあ10倍くらいは知識がありますよ(笑)。対談してもかまわない。恥ずかしくて彼はものが言えないと思いますよ。
(ゲーム脳)反対論者は「何で脳科学者は森批判をしないのか」と言いますが、できるわけがありません」
>「近く、ゲーム脳に関する大きな講演会を開きます。期待してください」


この他、斉藤環氏の著作『心理化する社会』からの抜粋で、まずは国際基準に準拠した形での計測を行い、その上で森氏の”発明”『ブレインモニタ』の信頼性を検証する必要があると記載。
日本神経科学学会会長、大阪大名誉教授津本忠治氏へのインタビューにて、「こういったトンデモ本は神経学に対する信頼を損なうことになる。今までは放置の姿勢だったが、これからは間違いを正すべく努力したい」と表明。