__国政上無権能 第41夜・徹底■天皇制廃止を考える■討論__
すめらみことは、戰ひに
おほみづからは出(い)でまさね、
かたみに人の血を流し、
獣(けもの)の道に死ねよとは、
死ぬるを人のほまれとは、
大みこゝろの深ければ
もとよりいかで思(おぼ)されむ。
結局、国家だ、民族だ、領土だ、意地だ、神が、
とかどんなもっともな”正しい理由”をつけても一度、戦争が起きれば
一番傷つくのは、何の罪もない子ども。
上の与謝野の歌は天皇(すめらみこと)と言う「絶対的存在」の怪しさを、
日露戦争のときに既に訴えていた。
そこにあるのは、小難しい理屈じゃなく、普通の人の「やんごとない人」に対して抱く、
「あなたたちは簡単に死んで来い、って言うけど、結局、他人事なんでしょ。
自分は死ぬことはないのだから。」という素朴な気持ちだ。