狭山事件 推理論議スレ【オカルト古参禁止】 その2

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287朝まで名無しさん
 しかし、本当に被差別部落に住む人が犯人ならば、わざわざ自分たちが住
む地域に近い農道まで死体を引きずってきて埋めるだろうか。雑木林で殺し
たなら、そのまま放置するか、雑木林に埋めるのではないか。

 死体が埋めてあった農道から二十メートル離れた畑にイモ穴があった。農
家が収穫したイモを一時保存して置く穴だ。その中に長さ九十四センチの棒
きれが落ちていた。それと縦横六十五センチの正方形の「鶴亀松竹梅宝船の帆
に寿の文字」が書いてあるビニルの風呂敷が落ちていた。それだけなら問題
はないが、ビニルの風呂敷は四隅がちぎれていた。

 そのちぎれた部分が善枝さんの死体の両足を縛っていた荒縄の、その先に
着いていた細引きに着いていたのだ。これには捜査員は頭を痛めたようだ。

 しかたなく、警察は石川さんに一時善枝さんの死体をイモ穴に隠したと自
供させたが、そんな事実はあるはずがない。なぜなら、X氏が仮に善枝さん
の死体をイモ穴に隠したなら、見つかるまでそのままにしおくはずだ。それ
から引き揚げて埋め、わざわざ残土処理までする手の込んだ「死体埋設」を
する必要はない。

 わたしは、むしろ死体を埋めてから後に小道具をイモ穴に捨てたと推理し
た。そこで、同じ大きさのビニルの風呂敷を用意し、死体に置いてあった四
本の荒縄を合計した二十四メートルを用意した。そして、細引きで風呂敷の
四隅を結び、荒縄につけてみた。すると、思いもしなかった道具ができたの
だ。わたしはそれを持って近所の農家の畑へ行った。

   (つづく)