【ホワイトバンド】ほっとけない 世界のまずしさ

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111朝まで名無しさん
ホワイトバンド『もうやっている日本を評価しない謎』

「長期的視点での自立を促す援助」はすでに1990年代から世界に先駆けて日本政府が
採用している方針で「転換」する必要がありません。何故それを評価しないのか分かりませんが
彼らは「偶然現場のスタッフの質が良かったから」と表現しています。
ODAで箱物ばかり作るとかひも付きと言いますが現在日本はサブサハラアフリカに対し
ケニアを除くと無償援助と技術協力しかしていません。

また、自主的な政治運営を尊重し内政に出来るだけ干渉しない立場であればその国の
学制に口を挟めませんが校舎を作るよりも学費を無料にするほうが効果的だと言います。
日本敗戦時の連合国による援助の恩返しとか言っていたのでアフリカ諸国を占領統治するべき
と考えているのかもしれません。
112朝まで名無しさん:2005/07/29(金) 00:15:40 ID:4hrlCeVq
ホワイトバンド『借金帳消しと数字にこだわる謎』

債務取り消しは既に先のG8で民主選挙や財政改善などの提言に応じた国など「効果的」な国に
対し決定しましたが、ホワイトバンドは内容を問わず全ての貧困国の債権放棄を提言しています。
その一方で援助と引き換えに貧困国への政治的改善要求が出来ると矛盾したことを言います。

彼らは根拠が不明ですがODAの500億ドル増額が必要で日本は追加的に78億ドルの拠出を
しなければならないといいます。
日本の2003年のODA額は88億ドルですが、現在は近年の財政悪化に伴い予算縮小しており1995年に
おいては144億ドル拠出しています。
ちなみに1995年の英国の拠出は32億ドル、2000年から増額を始め2003年に61億ドルとなっています。
1984-2003の20年間の拠出額は日本が1925億ドル、英が643億ドルです。
英国の絶対値が少ないのですが国家規模を考慮すればそれほどおかしな数字ではありません。

長期的に日本になんら負い目は無いはずですがホワイトバンドでは公共事業や防衛費が無駄だから
もっと払えるといいます。公共事業費が財政の悪化に伴いODA同様に減額されていることは
気にしないようです。日本の防衛費は444億ドル、一方で英国の軍事費は338億ドルです。
経済規模からいくと英国は軍事費の200億ドルを追加援助に回した方がよさそうです。

また、現状0.2%のODA額のGNI比を1%にするとといいますがこれは比率で突出して世界一の
ノルウェー(0.9%)すら達成できていない数値で概ね先進国は0.14(米)〜0.41(仏、アイルランド)の
水準にあります。ちなみにノルウェーの一人当たり負担金額は約4万円です。
113朝まで名無しさん:2005/07/29(金) 00:18:29 ID:4hrlCeVq
ホワイトバンド『フェアでない貿易の具合例が挙がらない謎』

「フェアトレードの実施」は国際的な認識では主に米国、フランスの農産物輸出の補助費削減を
差していますが日本のホワイトバンドでは言及しません。援助した資金が端から輸入の代金に
消えるから先進国(ここでは日本)が悪いと言うのです。
しかしその国が各種基盤を築く上では設備投資が不可欠であり生産性が向上する前段階では当然
輸入量が増えます。また戦争や天災で国内需要に対して生産能力が大幅に下回る場合、
輸入をしなければ恐慌的なインフレと飢餓が国内を荒廃させます。
一文無しの人にお金を与えればすぐそのお金で食べ物を買うでしょう。少し余裕があれば本を
買うかもしれません。しかしそんな当然のことが先進国の陰謀だと言うのです。
貰ったお金は貯めて飢死にしろというのでしょうか。
114朝まで名無しさん:2005/07/29(金) 23:31:47 ID:4hrlCeVq
ほっとけない世界のまずしさ公式サイトの追加質問集
http://www.hottokenai.jp/ngo/faq.html
でホワイトバンドの動機として「市民運動」は怖がられるのでみんなが楽しめながら参加できる
運動にしたと書かれています。
自分達の活動が受け入れられていないことは分かっているようですがその原因は
分かっていないようです。単に「宣伝の仕方が悪かった」としか思っていないのです。
左翼運動の最大の問題は欺瞞です。そして大義の為には多少の犠牲を厭わない独善と
寡頭密室主義。彼らの謳う理想とは正反対の実態です。

同質問集の中で日本はODAをGNIの現在「わずか」0.2%なのを1%にするべきだと言います。
また、日本は35年間GNI比0.7%にする約束を守っていないと言います。
1990年時のODA水準の為に世界はあと500億ドル供出する必要があり日本は現在の倍額を
拠出するべきだといいます。

しかしこれらは根拠が示されなかったり事実と異なるものです。
何故日本をウソまでついて卑しめるのでしょうか。
115朝まで名無しさん:2005/07/29(金) 23:32:18 ID:4hrlCeVq
まず現在EUが2000年の国連ミレニアムサミットにおける宣言中の「開発および貧困の撲滅」を
念頭にEU主要国で0.2〜0.4%、北欧、オランダ等で0.7%以上程度にあるODA支出のGNI比を
2015年までにEUとして0.7%を達成すると目標を掲げています。
この数値はEUの掲げる目標でありわが国の目標ではありません。米国も自国なりの目標を
掲げています。GNI比1%というのはどこから導かれたのか分からないので検証すらできません。

時代をさかのぼって1970年に国連の「第2次国連開発の10年」の中で先進国のODAを
GNP比0.7%を目指して努力するという合意がありますが、各国が約束した数値では
ありません。事実、先進7カ国全てが10年後概ね精々0.3%程度にとどまり目標は達成され
ませんでした。目標設定が無謀だったのです。
そのため次の「第3次国連開発の10年」では毎年7%の増額(10年でほぼ倍増)という目標に
修正されました。これは同7か国中、アメリカ、英国、ドイツ以外は達成できました。
日本だけが、という印象で35年間約束を守っていないとは何を指すのでしょうか。

DAC主要7カ国(米日英仏独伊加)の1990年ODA総額は412億ドル2003年は495億ドルです。
1990年の水準なら既に満たしています。というか過去最高額です。
近年はサウジアラビアなどDAC非加盟の国の拠出も増えています。
1990年の水準の為にはあと500億円必要というのは一体何をどう計算したのでしょうか。