東京地検特捜部長の文書について(マスコミはヤクザ以下?)

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3朝まで名無しさん
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東京地検特捜部長に就任して

三 特捜部の実態について

 東京地検特捜部は我が国最強の捜査機関などとよく喧伝されます。 しかし、特捜部の中にいるととてもそのような実感を持つことはできません。また、決してそのように喧伝されるような華麗な捜査をしているわけでもありません。

 最初は事件なのかどうかさえもよく分からない様々な出来事の中でもがき苦しみながら何とか事件の形を掴んでいくという、 気の遠くなるような作業の連続です。一つの事件を仕上げるのに一年以上の期間を要することも多々あります。
それで成功すれば良いのですが、失敗することも少なくありません。捜査が成功した場合には、肉体的には辛いものがあるものの、その辛さなど吹っ飛んでしまう達成感を味わうことができます。しかし、失敗した場合には、
それまでの肉体的な疲労の上に精神的な辛さが加わり、しばらく立ち直れないこともしばしばです。

 捜査部長も経験された吉永元検事総長が特捜部の捜査は山の稜線を歩くようなもので、一歩踏み出すと谷底に転落するという比喩を述べていましたが、私もまさにそのとおりだと実感しています。

 また特捜部の扱う事件の性質上、どうしても政治との緊張関係が続くことがあり、その意味での精神的な負担をかなり強いられます。