時効制度を考える

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1朝まで名無しさん
 8月21日、警視庁綾瀬署に68歳の男が自首した。今から26年前、東京・足立区の区立小学校で警備員をしていたこの男は、
教諭の石川千佳子さん(当時29歳)を殺害し、この男が住んでいた自宅の床下に遺体を埋めたというのだ。
 翌22日、男の元自宅の床下約1メートルから、ビニールシートに包まれた遺体と石川さんの名前が入った
所持品が見つかった。この男は警察の調べに対し、1978年8月14日午後4時半ころ、夏休み中の誰もいない
小学校内で、「廊下を歩いていたら、出会い頭に石川さんとぶつかり、口論となった。石川さんに騒がれたので、
口をふさいで殺した」という。その後石川さんの遺体を車で自宅まで運び、妻の留守中に4時間かけて、スコップで床下に穴を堀って埋めたという。
 男の供述どおりなら、事件に至る事情の真偽は別にしても、発見された遺体は石川千佳子さんということになるが、
警察は見つかった遺体をDNA鑑定して身元の確認を急いでいる。

 自首した男が千佳子さんと口論になったと言っている事について、弟の憲さんは「それは無いと思います。
姉が人と争う姿を見たことがありません、穏やかな性格でしたから」さらに「死人に口無しですよね」とも言った。
この遺体が姉の千佳子さんだと確定したら、千佳子さんのことを心配しながら、
胃がんで亡くなったお父さんの墓に一緒にしてあげたい、と話してくれた。
 26年に渡って隠し続けていた男が自首することになった背景には、ある事情があった。事件当時、
この男は東京・足立区に住んでいたのだが、道路拡張のための区画整理事業が進められていた為、
かなり前から立ち退きを迫られていた。住んでいた家が取り壊され更地になれば、隠してきた遺体が発見され、
石川さん殺害がばれてしまう。男は抵抗した。区役所には「高齢の夫婦二人暮しで、移転できない」と強硬に拒んだという。
2朝まで名無しさん:05/01/12 00:16:46 ID:2hfRnU2B
2
3朝まで名無しさん:05/01/12 00:17:09 ID:yx8JmYgQ
 私は8月末、足立区の男が以前住んでいた所に行ってみた。
その2階建ての家は他人を一切寄せ付けまいとするかのように、まだ建っていた。
 周囲を2メートルほどの塀で覆い、その上には金属性の網や有刺鉄線が張り巡らされ、
入口には防犯用のカメラまで設置されていた。近所とは挨拶も交わさず、子供が騒ぐと言っては怒鳴り散らし、
棒を手に追いかけ回したり、宅配便が来ても門の外で受け取るなど、自分の家から人を遠ざけていた。
ゴミだしも自分でやり、妻ですら外出させていなかったのか、1人住まいだと勘違いしている人もいた。
ただただ発覚を恐れ、隠し通そうとする男のずる賢さしか感じられなかった。
 この男は殺人事件が「時効」であることを知っていたという。
 68歳の自首した男は、現在千葉県内に妻と住んでいる。なぜ石川千佳子さんを殺したのか、
石川さんに対してどう思っているのか、今までどのように生きてきたのか、これからどうするつもりなのか
等々疑問は尽きない。しかし、男は一言も答えることは無く、謝罪の言葉も無かった。
そして「自分の姿や音声を放送したら告訴する」とだけ言った。
 この殺人事件は時効(15年)が成立しているため、この男を法律で罰することは出来ない。
被害者やその家族にとって、これほど納得のいかないものはない。
 公訴時効の根拠には、長い時間の経過によって証拠が散逸していること。犯人は長い間、
良心の呵責と後悔の念をもって生活してきたが故に、実際の罰を受けたのと同じ状態にあることなどが挙げられている。
しかし、この男の場合、これらの根拠の当てはまるのだろうか。

 殺人がたった15年で免責されてしまう。殺人罪などの時効が短すぎるという議論はされている。
がしかし、被害者や遺族にとっては、なんとも許しがたい気持ちだろうと思う。
 もし時効前だったらどうしたのか、本当のことを話したのだろうか。
4朝まで名無しさん:05/01/12 00:18:09 ID:yx8JmYgQ
5朝まで名無しさん:05/01/12 00:23:41 ID:kHLDrk+O
とにかく憲法を変えないとだめだろうな。
6朝まで名無しさん:05/01/12 00:52:16 ID:uKPdN3jK
こう云うのこそ民事で賠償金とか取れるようにすべきじゃないのかなぁ。
人の命はお金では図れないけどせめてもの償いというのをさせるべきでは?
7朝まで名無しさん:05/01/12 01:23:33 ID:x6B6p3ki
いかなる情状の余地があったとしても時効は時効。
どのような経緯があったか定かではないが、この女教師の事件では当時警備員
だった犯人が特定できなかった司直に問題があるのでは。

ただ、俺が想像するにはこの女教師が口汚く罵ったのが原因ではないかと。
8朝まで名無しさん:05/01/12 01:39:41 ID:x19mt3Xh
時効制度を廃止する動きを見せておき、反対を口にする
奴を調べると迷宮入りしていた事件がいくつも解決する
仕組み。
9朝まで名無しさん:05/01/12 02:08:44 ID:Aq0MKVau
男の供述
(殺害当時の状況について)
『当時自分が警備員をしていた学校では、先生たちとトラブルが多く、
 険悪な雰囲気だった。(中略)
 見回っていた教室を出たところで、曲がり角の向こうから石川さんがこちらを覗き込んでいるのに
 出くわした。
 「自分の行動を監視している」「自分は攻撃を受けている」と思い、怒りを感じた。
 男が石川さんに詰め寄ると、石川さんが鞄で殴りかかってきたので突き飛ばした。
 石川さんが大声で騒ぎ出したので首を絞めた』

(最近取材に言った記者に対して)杖を振り上げながら
『向こうへ行け!でないと攻撃するぞ!!』(映像付き)
〜以上NNN24より〜

「自分は攻撃を受けている」とか、「攻撃するぞ!」とか、
この男、真正電波のような希ガス。
10朝まで名無しさん:05/01/12 03:44:35 ID:see4GQT0
こういう稀な事例を取り上げて時効成立に要する期間を延長しろというのは短絡的
11朝まで名無しさん:05/01/12 05:41:29 ID:JPqsATGE
時効ってのは何のためにあるんだ?
こういった場合にデメリットなのはわかる。
じゃあメリットはなに?犯人側の視点じゃなくて警察の視点で。
12朝まで名無しさん:05/01/12 07:46:07 ID:jNWAhXB6
昨日のニュースに出てたね。記者にも『近づいたら殺すぞ』とか言ってたし。
謝罪の意志のかけらも無い人間だった。

って、こんな時に2とか言ってんじゃねーよ。>>2
13朝まで名無しさん:05/01/12 09:22:10 ID:ZrDw2H1c
法的な処罰ができないのなら、なにか社会的な制裁があっても…と考えるのは危険?
14朝まで名無しさん:05/01/14 20:03:26 ID:vB96MTUK
ドイツは殺人の時効を20年から30年に延長して一部の殺人の時効を廃止した。
アメリカは殺人の時効を適用していない州がいくつもあるらしい。

日本でも殺人の時効を25年に引き上げる改正案を提出するそうだから
かなりマシにはなるかな。
15朝まで名無しさん:05/01/14 20:06:40 ID:pC7fdOaj
時効成立すれば刑事責任とわれない、被害者家族は惨めだな、俺なら相手を八つ裂きにするヨ。
16朝まで名無しさん:05/01/14 20:15:20 ID:rkthO4pm
確かに20歳で一人殺して殺した犯人は時効をゲットできれば35歳から
人生をやり直せるワケだ。
勿論ただ逃げてるだけじゃなくその間普通に生活しながらだ。
殺された被害者は生き返るわけじゃないしな。
でもやっぱ>>1
の案件はやっぱレイプかねえ?加害者に聞いてみたいよ。
レイプしたの?って。
17朝まで名無しさん
>>11
公訴時効制度(根拠)

☆ 一定期間継続した事実状態を尊重する⇒
時間の経過による犯罪の社会的影響の微弱(びじゃく)化(可罰性の消滅に主たる根拠)。

☆ 証拠の散逸(さんいつ)。

☆ 犯人をいつまでも不安定な状態においておかないという法的安定性の考慮⇒
一方で罪を犯した者は必ず処罰されるべきだという要請(逃げどく)もある。これをいかに調和するかが問題。

☆ 犯人は訴追されなくてもすでに長い間良心の呵責を受け、
畏怖と後悔の念を持って生活してきたがゆえに、実際上罰を受けたと同然の状態にあると考えられる。

☆ 当該期間中に犯人の人格の変化が予想され、他方、刑罰の感銘性ももはやあまり期待できない。

☆ その間訴追できなかったのは国家の怠慢を意味し、その不利益を一方的に犯人に押し付けることは不当だと考えられる。

☆ 古い犯罪についての捜査や審判の必要を免除することによって国家の負担を軽減する。

だそうな
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/jikouseido-karisyutugoku.htm