<めぐみさん、工作員?に日本語指導と地村富貴恵さん>
拉致被害者の地村富貴恵さん(49)が、安否不明の横田めぐみさん(1977年11月に新潟で拉致)について、
「『スクヒ』という女性に日本語を教えていた」と、めぐみさんの両親に伝えていたことが、11日わかった。
同じ発音の女性が、平壌の工作員養成機関にいたことが、
大韓航空機爆破事件(87年11月)の金賢姫元死刑囚の自叙伝で明らかになっており、
めぐみさんが、工作員教育に従事させられていたとの見方を裏付ける証言として注目されている。
関係者によると、地村さんは今年8月、めぐみさんの父、滋さん(72)や母の早紀江さん(68)と面会した際、
この話を伝えた。
金元死刑囚は、自叙伝で、「金星政治軍事大学」(金正日政治軍事大学に改称)で、
「金淑姫(スクヒ)」という女性工作員と一緒に訓練を受けていたことを明らかにしており、
地村さんの指摘する女性は、この工作員である可能性が高い。
地村さんは、平壌郊外の招待所で84―86年、同じく安否不明の田口八重子さんと一緒に暮らしていた。
田口さんは、その前の3年間、金元死刑囚の教育係を務めていたとされ、
田口さんが金元死刑囚から聞いた話を、地村さんが伝え聞いたとみられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041211-00000204-yom-soci(読売新聞) - 12月11日13時32分更新