自衛隊ってイラクで何してんの?  

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153朝まで名無しさん
16年11月24日 産経東北版 ヒゲの佐藤隊長の仙台市民への防衛講座より(東北総局 森本充記者)

イラクで最も貧しいといわれているのが、サマワのあるムサンナ県。だが土壁の家に衛星放送のパラボラアンテナがつき、
エアコンやパソコン、カメラ付携帯電話もあふれる。食料もたっぷりで「日本人より太っている人が多い」。石油埋蔵量は
世界2位と聞けば当然かもしれない。最初の壁はそれほどのものを持つイラクに自衛隊は何を支援するかという課題だ。
佐藤一佐が調べて廻ると「水はあるが飲める水や農業用水路はない」「バグダッドなど中央主導で地方まで予算が廻ってこず
せっかくの施設が荒れ放題」「医療機器もあるが壊れている」フセイン政権の負の遺産は次第に見えてきた。
「ニーズはある」佐藤一佐は活動の基本を見出したという。
「何でもやってくれる」と思っている現地の人。医療、給水、道路や学校施設の整備に制限されている自衛隊の活動。その
ギャップを埋める事でスタートした活動は、小泉首相が唱えた「イラク人によるイラク復興」という壁にもぶつかった。
イラクにはエンジニアも業者もいる。サマワの人たちも求めていたのは「ノウハウであり、お金や資材」だった。
自衛隊の役割、佐藤一佐は考えつづけた。そこで選んだのは「苦手な県庁みたいな仕事」だったという。
住民のニーズを吸い上げて、自ら交渉に乗り出す。中長期的視野で計画を立てて、イラク人の手で街を復興させる。
プランニングの手伝いが始まった。