大地震の被災地からネットに流れる、テレビ取材の傍若無人さ
524 :
朝まで名無しさん:
報道ヘリが規制されない背景には、こういうものがある。
毎日新聞ニュース速報[1997-01-23-00:23]
阪神大震災の3、4日後から、大阪空港の本社格納庫にヘリ騒音への苦情が
届き始めた。「家が崩れる」「騒音で地震の音を思い出し、怖い」などの
内容だった。日本新聞協会が実施した「阪神大震災で新聞が果たした役割に
ついての現地調査」でも、困難な状況で取材、新聞発行や配達を続けた努力に
感謝の声が寄せられた一方で「取材ヘリがほこりを巻き上げ、怒りを覚えた」
との声もあった。
この問題は1995年1月25日、参院本会議の代表質問で表面化した。
兵庫県選出の議員は「ヘリの震動は倒壊家屋周辺の人々に恐怖を与え、騒音は
人の声が頼りの救出の妨げになる」と問題視した。与党の「災害時の危機管理
プロジェクトチーム」は、取材ヘリの飛行規制の検討を始めた。中央防災会議
の専門委員が救助、消火活動がヤマを越すまで(地震発生から72時間程度)
被災地と、その上空での取材の禁止、または自粛を求める私案を用意している
ことも判明した。
525 :
朝まで名無しさん:04/10/31 17:46:29 ID:6ovCaTjj
報道各社は「ヘリによる報道は、災害規模や被害状況の全体的把握を可能にし、
救助・救援などの対応準備に大きな役割を果たした」と反対。結局、どの規制も
実現しなかった。各社は安全運航、騒音対策を定めた日本新聞協会の「航空取材
要領」を順守し、大災害時には救助活動に配慮することを申し合わせた。
阪神大震災では報道ヘリのほか、人員・物資輸送や視察目的で自衛隊や警察、
消防、民間チャーターなど多数のヘリが上空を飛び、離着陸を繰り返した。
肉親を亡くし、家を失った被災者は、断続的なヘリの騒音に強いストレスを
感じたのだろう。
世界の地震災害を調査し、阪神大震災では救助にも当たった防災アドバイ
ザーの山村武彦氏は「命の笛」運動を続けている。家の下敷きになり、ヘリ
や救援用重機の騒音で救助を求める声が届かなかった犠牲者もいた可能性が
強いと、自分の居場所を知らせる笛の普及運動である。これまでに5000
個以上が売れた。
山村氏は震災直後、報道ヘリがいち早く大災害の様子を伝えた意義は認め
ている。「まず全体像をつかむのに、航空取材は必要だ。自分たちを取材し
ているのを知り、救助隊が来る、という声も聞いた。でも、地震直後48
時間のデリケートな時間は高く飛び、代表取材するなど被災者に配慮すべきだ」
と語る。95年5月のサハリン大地震では1日数回、ヘリや重機を完全に止め、
助けを求める声を拾う「サイレント・タイム」が実施され、多くの人が救助
された実例を挙げた。
どのパイロットも「救助、消火活動の妨げにならないよう細心の注意をした」
という。だが、山村氏の指摘は、我々に大きな命題としてのしかかる。
526 :
朝まで名無しさん:04/10/31 17:47:05 ID:6ovCaTjj
文中のこの部分が重要
『中央防災会議の専門委員が救助、消火活動がヤマを越すまで(地震発生から72時間程度)
被災地と、その上空での取材の禁止、または自粛を求める私案を用意していることも判明した。』
にもかかわらず、『報道各社は「ヘリによる報道は、災害規模や被害状況の全体的把握を可能にし、
救助・救援などの対応準備に大きな役割を果たした」と反対。結局、どの規制も実現しなかった。
各社は安全運航、騒音対策を定めた日本新聞協会の「航空取材要領」を順守し、大災害時には
救助活動に配慮することを申し合わせた。』
つまり、「飛行規制法案化」はちゃんと検討されたが「マスゴミの反対でお倉入り」
また、このマスコミの対応について、ある通信社の記者がMLでこう書いている。
「マスコミ界はけっこう大騒ぎになり、自主規制を行う仕組みもあるということを
強調して、改定内容に盛り込まれないように働きかけていました。だから、反省と
して申し合わせをしたと言うより、防災基本計画にヘリ規制が盛り込まれないように
行ったというのが本当のところでしょう。」
つまり、自分達が反省している訳じゃないから、自主規制はまったく無いってこと。
マスゴミは、嘘つきで外道。
結局スクープと『自分達の権利』の為に『犠牲者の生存権を踏みにじる』連中。
527 :
朝まで名無しさん:04/10/31 17:47:45 ID:6ovCaTjj
筑紫哲也は阪神淡路大震災の際に、ヘリから見た景色を
「あっちこっちから煙が上がり温泉場のようです。」と述べ、バッシングされた時の事を
自著『ニュースキャスター』(集英社新社)に書いている。
>報道ヘリの騒音で瓦礫の下敷きになった人の声がかき消されたというが、
>むしろ上空、低空で“自由”に飛んでいたのは、警察、自衛隊など「官」のヘリだった。
>どうしてだれが、「報道ヘリの騒音」と識別できたのかも奇妙な話だが、
>もっと異様なのは「死者に口なし」のはずなのに、救いの声が届かず死んだことが
>どうして確認できたのか、だれか他者がその声を聞いたのなら、
>「声は届いた」ことになるというこの話の基本的な矛盾が無視されて流布されたことである。
まあ筑紫に至っては阪神大震災の反省どころか逆ギレですわ