【廃止?】死刑が廃止されるとどうなると思う★3【存続?】

このエントリーをはてなブックマークに追加
292中三川幸也
国家による殺人じゃないか。
「被害者に理不尽な死を与えたにもかかわらず、加害者が罪にも問われず刑務所でのうのうと生きている
なんて許せない」・・・など、と?あほか。

「自分が犯した罪のぶんだけ、不利益(=罰)を受ける」という応報主義、ハムラビ法典に書かれた「目に
は目を」的コンセプトは、近代国家にあっては、はるか昔に過去のものとなったはずではないか?
各国の刑法は「犯罪とは一種の病であり、国家の果たす役割は、罰を与えることではなく、再び罪を犯す
ことがなきよう教育するためにある」という基本(あくまで基本だが)の上に立っている。
もちろん、日本の刑法も建前としてはそう。

それを新聞やテレビまでが「国家は、個人の復讐の代行者」といわんがばかりの報道をする。
(そうでなくては、殺人者が死刑以外の罪に問われた場合に、必ず遺族の口惜しそうなコメントを流す
意味がない)

おれにだって、家族はあり、犯人に対する遺族の「八つ裂きにしてやりたい気持ち」というのは、理解する。
やむを得ないとも思う。だが、復讐心というのは、(あえて宗教的に言ってしまえば)いつか乗り越えるべき
もので、それをもって責めることはできないまでも、けっして、その復讐心自体が崇高なものであるはずがない。

本当に遺族が救われるというのは、(もちろん、それがいかほど険しい道のりであるかは想像がつくが)
犯人を赦すということにおいてではないか。
せめて、テレビや新聞は、復讐心を煽る報道だけは、やめて欲しいなあ、と、思う。