37 :
思川無情:
副題 「野良犬人生(小山の4歳と3歳)」
生き長らえていても 決して報われなかったね
誰のせいにも出来ない 二人の宿命だった
捨て殺しにされてから やっと振り向いてくれた世間
そんな侘しい生まれ 野良犬人生
野良犬と生まれた性に 日々苦しむばかりだったね
誰の助けも得られない 二人の宿命だった
教会の流しそうめんを 二人で食べた思い出を
おにいさん覚えているよ 野良犬人生
殴り詰に殴られ続け 疲れ眠入ってしまったね
気が付けば冷たい水の中 短い苦しい人生だった
息が出来ない思川を それぞれに流されていった
おとうとよさらば またいつか生まれ変わろうよ
俺たち 野良犬人生
振り向かれる度に殴られ詰 この世に居場所さえ無く
そんな二人だったけど
天国ではきっと 静かに仲良く暮らせるんだね