綾瀬女子高生コンクリート詰め殺人犯、逮捕監禁致傷容疑でまた逮捕起訴…13
281 :
朝まで名無しさん:
道ステーション2004年7月28日放送
女子高生コンクリ詰め殺人事件
「再犯」の加害者と母親
古館:こんばんは。皆さん、15年前のある事件を思い出してください。
そして、考えてみてください。ちょうど元号が平成にかわってまもない
1989年の1月、東京江東区の埋め立て地で一人の女子高校生の遺体が発
見されました。冷たい海風の吹くこの場所で、その女子高生はなんとコ
ンクリートに固められていました。世に言う女子高生コンクリート詰め
殺人事件です。なんと被害者は、犯人の家に40日間にも及んで監禁され、
筆舌に尽くしがたい蹂躙の末に殺害されました。実刑判決を受けたのは、
当時16歳から18歳だった少年4人です。そのうち、当時17歳だった準主犯
格の少年は8年間服役し、5年前に出所しました。しかし今年の5月です。
33歳になっていたその少年-男-はまた別な事件を起こしてしまいました。
今日その初公判が開かれました。その男はどうして、また再び犯罪を犯し
てしまったのでしょうか。我々のテレビカメラの前でその男の母親が語り
ました。長いVTRになりますが、どうか最後までご覧ください。なお、そ
の男の名前は、未成年時の犯罪を扱うため匿名とさせていただきます。
ナレーション(女):午前10時、東京地裁には朝から傍聴券を求める人が大
勢詰めかけた。
282 :
238:04/07/29 17:10 ID:HghBt/O4
キャプション:傍聴席23席に126人が並ぶ
ナレーション(女):知人の男性を監禁し怪我をさせたとして、逮捕監禁致
傷の罪に問われた被告の初公判。頭を短く刈り上げた男は、法廷に入ると
一度傍聴席を見回した。そして、監禁はしておらず、話をしていただけだ
として起訴事実を一部否認した。男は1989年に東京都足立区で起きた女子
高生コンクリート詰め殺人事件で有罪判決を受けた準主犯格の少年だった。
ナレーション:あれから15年加害者の実の母親がカメラの前で語った。コ
ンクリート詰め殺人事件のことを。出所後の生活、再び罪を犯した息子に
ついて。
加害者母親(58):私にごめんなさいって一言・・・言っただけです。自分が出
たら(出所したら)(母親が)仕事をしなくてもいいように力仕事でも何でもす
るから、悪かった。顔は申し訳ない顔をしていました。私の顔を見るなり。
ナレーション:拘置所から届いた加害者の手紙。男が自ら語った事件とは。
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283 :
238:04/07/29 17:11 ID:HghBt/O4
ナレーション:5月19日午前2時、東京足立区に住む男性が自宅に戻った時
だった。一人の男が車から降りてきていきなり殴りかかった。
被害者(27歳):「女取っただろう、女知ってんだろう、隠してるんだろう、
やくざなめんなよ」って。でー、何十発か殴られて・・・
ナレーション:男性は男の車のトランクに詰めこまれた。
キャプション:約40分間走り回る
ナレーション:車が向かった先は埼玉県三郷市のあるスナック。
被害者(27歳):そこでは、もう誰もみていないわけで、何十発と殴られ続けて、
もう、「一人殺そうが二人殺そうが一緒なんだ」と言われた。人を殺す顔って
こんな顔なんだなって。
ナレーション:4時間後に解放された男性はその足で警察に駆け込んだ。およそ
2週間後男が逮捕される。
キャプション:6月4日逮捕監禁致傷容疑で逮捕
ナレーション:二人は知り合いで、男は被害者の男性にこう語っていたという。
被害者(27歳):一方的に何か話しし始めて、その綾瀬の事件を話し始めた。俺は
すごいだろうって、自慢するような口調で。
284 :
238:04/07/29 17:11 ID:HghBt/O4
ナレーション:綾瀬の事件。それは女子高生コンクリート詰め殺人事件のこと
だった。1989年1月東京江東区(江東区若洲・遺体発見現場のキャプション)の埋め
立て地でコンクリート詰めされた女性の遺体が発見される。被害者は埼玉県三郷市
に住む17歳の女子高校生だった。逮捕されたのは当時16歳から18歳の少年(当時の映
像・変更現場などがながれる)。強姦目的で通りがかりの女子高生を連れ去り、40日
にわたり足立区綾瀬の自宅に監禁し殺したのだった。
キャプション:
主犯格A(18) 懲役20年
準主犯格B(17) 懲役5〜10年
C(16) 懲役5〜9年
D(17) 懲役5〜7年
ナレーション:裁判では4人の少年が実刑判決を受ける。準主犯格の少年は最終意見
陳述で涙ながらにこう述べた。「被害者の女性がどれだけ熱かったか、どれだけ痛
かったか、一生謝っても謝りきれない。僕の一生をかけても償っていきたい(キャプシ
ョンに同様の文面)」
キャプション:監禁現場(犯行現場の画像)
ナレーション:少年達はここで壮絶な暴行を加えていた。連日に及ぶ強姦、顔面や体
を殴りつける、ライターで皮膚をあぶる、食事をとらせない。そして、遺体をドラム
缶にいれて捨てたのだった。
285 :
238:04/07/29 17:12 ID:HghBt/O4
スタッフ:謝罪とかですね、償いの気持ちとかっていうのは?
加害者母親(58):住所も・・・(被害者の遺族が)引っ越されてしまって。だから、気持ち
としてはいつも忘れることはできないけど、何もできない状態。自分の中では一生背
負っていかなきゃならない
ナレーション:更生を誓った息子が15年後再び罪を犯した。
加害者母親(58):ショックでした。なぜそんなことをやったのかなって。今更いい年な
のに、何でそういうことをしたんだろうっていうふうに感じました。
ナレーション:父親は3歳の時に愛人を作って家を出ていった。母親は二人の子供を育て
るために夜の仕事に就く。家族そろって食卓を囲んだ記憶はないという。
加害者母親(58):確かにお父さんがいなくてもお母さんがいなくても、よく育つ子はよく
育っているかもしれないです。でも、あの子には父親が必要だったんじゃないかなと思って
ます。
キャプション:奈良少年刑務所(画像も)
ナレーション:少年は奈良にある少年刑務所に収容された。更生に重点を置く少年院と違い、
少年刑務所は刑罰を与える場である。母親が差し入れたドストエフスキーを読んだり、被害
者の冥福を祈り写経をしていたという。
286 :
238:04/07/29 17:12 ID:HghBt/O4
キャプション:男が装置された滋賀刑務所
1999年8月3日出所
ナレーション:その後、成人の刑務所に移され28歳の時に出所。
加害者母親(58):(息子は)迎えに来ているとは思わなかったみたいですけど。もう、子供み
たいな感じで、(事件)前に戻ったような感じで。もう、はしゃいで出てきたっていう感じに
・・・・・・見えましたけど。
キャプション:首都圏の様々な会社に派遣される
ナレーション:出所してから半年後、男は弁護士の紹介でコンピュータ関係の派遣の仕事を
するようになる。更生に向けたスタートは順調かに見えた。
加害者母親(58):出る(出所する)前からいつ帰ってくるんだって、その、社長さんが待ってて
くださって。コンピュータの会社に行っている時もすごいまじめに行っていました。もう早く
ねて、自分は行かなきゃいけない。2時間くらいかかるんですよ。コンピューターの会社の仕事
にいくのに。大体遠い所が多いものですから。そうすると、本当に遅刻しないでまじめに行って
いた。やっぱし(刑務所で)ならってきたことでは自分が(能力が)足りなくて、自分なりに勉強
していました。本を買ってきて。
287 :
238:04/07/29 17:13 ID:HghBt/O4
ナレーション:だが、母親にとってある不安が常につきまとっていた。
加害者母親(58):気というか・・・・・・張り巡らしました。だから、あの新聞か何かのニュースを見
ると、背格好、服装・・・・・・居ないとすごい心配でした。他の事件でも疑ってかかっちゃうことも
あります。
スタッフ:それは息子さんがやったんじゃないかと?
加害者母親(58):そうですね。そういう風に思ってみる時もあります。
ナレーション:4年前に母親を取材したときのノート。出所から1年、このときすでに母親は不安
を漏らしていた。
ノートに書かれた文章:
また事件をほじくったら元のもくあみにな
また何かやるかもしれない
加害者母親(58):事件ついても話はしていないです。お互いが暗黙の内の・・・・・・
スタッフ:それはどうしてですか?
加害者母親(58):息子にとっても自分の心の中で思っていることだと思いますし。私の中でも心で
思っていることもでもあって。言ってほじくり出して、まともな会話になる時もあるかもしれない
けど、やっぱり自分の言われたく時ってありますよね。
288 :
238:04/07/29 17:13 ID:HghBt/O4
ナレーション:だが本人にとって事件は心の片隅にあり続けたようだ。
加害者母親(58):自分の事件の本を読んだりしてましたから。でなにか、あのぉ、ビデオが出たの
も見てますね。その事件のビデオが。ビデオショップから借りてきて、で、「内容は違うよ」って
一言いっていましたけど。
ナレーション:男は歌舞伎町の店で働いていた年上の中国人女性と結婚した。しかし、2年あまりで
破局。再び実家に戻る。
加害者母親(58):彼女と別れてかな、「結婚して子供でも作って普通の生活をしたら」って言ったら、
「事件の子供って言われるから無理でしょう」って本人は言ってました。
スタッフ:それに対してお母さんはどう返したんですか?
加害者母親(58)それっきり何も言えませんでした。
ナレーション:熱心に打ち込んでいた仕事も、あることが理由で辞めてしまう。出所後男と付き合い
のあった弁護士はこう話す。
キャプション:女子高生コンクリ詰め事件での男の弁護人
伊藤芳朗弁護士:やはり被害妄想だったかなと思います。といいますのは、そのー、本当は職場の人
たちは彼実状を誰も知らないはずなのに、自分のこと(事件)を知っているから、自分につらくあたる
んだというようなことを言って人間関係がギクシャクしてきたんですね。
キャプション:刑務所での拘禁反応が被害妄想の原因だった
ナレーション:10年に及ぶ刑務所生活で男には拘禁反応による被害妄想が現れていた。
伊藤芳朗弁護士:刑務所の中でキチンとした治療は受けさせてもらえませんでした。
289 :
238:04/07/29 17:14 ID:HghBt/O4
ナレーション:2番目の職場を見つけるも給料の未払いというトラブルが起きる。その時、ある人物
との出会いがきっかけで男の人生は、再び大きくかわっていったと母親はいう。
加害者母親(58):S氏はヤクザだったんで、あたりのいい人だったんで、最初くっついて
行っちゃいまして
ナレーション:給料の未払いを聞いた母親が知り合いのH氏に相談。そのH氏が連れてきた
のが山口組系暴力団組長のS氏だった。男は次第にそのS氏と付き合いを深めていく。
相談
母親------------->H氏
付き合い
男 <------------>山口組系3次団体
組長S氏
スタッフ:息子さんを止めようとはしなかったんですか?
加害者母親(58):私が止めても難しいなっていう、本人の判断に任せようという気持ちでいました。
スタッフ:事件のことについてはその人は知っていたのですか?
加害者母親(58):(息子)本人が言ったみたいです。本人が言ったところ連れ歩いているときに、
「こいつはコンクリの人殺したやつだよ」ってみんなに言いふらしていたらいしです。それは
本人がいってました。どこに飲みに行っても、そういう言い方をすると。
291 :
238:04/07/29 17:14 ID:HghBt/O4
スタッフ:本人は嫌そうな感じでしたか?
加害者母親(58):はい。誰もいないから誘われるといってたみたいです。
スタッフ:誰もいないっていうのは?
母親(58):友達が誰もいないから。
スタッフ:友達っていうのはできなかったんですか?
母親(58):出来なかったです。
キャプション:
今年5月再び事件を起こす
出所から4年9ヶ月後のことだった---
母親(58):これは息子からきた手紙です。小菅(東京拘置所)に入ってから息子から来た手紙なんです。
292 :
238:04/07/29 17:15 ID:HghBt/O4
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ナレーション:15年前世間を震撼させた女子高生コンクリート詰め殺人事件。再び罪を
犯した男から母親あてに手紙が届いた。
手紙の内容:
前略、面会や差し入れありがとう。今回のことは本当に申し訳ないと思っています。他人
の責任で自分の仕事ができなくなる悔しさは私も十分にわかる。事件のことも考えている。
度が過ぎたことを後悔している。
ナレーション:男によれば、暴力団組長S氏の正式な組員になったのは去年の12月だという。
その後S氏が男に上納金を要求したことに反発。今年5月8日S氏を殴り組を抜けたとしている。
8日後の5月16日ある事件が起きる。浅草の三社祭で暴力団組長のS氏が喧嘩に巻き込まれた。
そのとき男は近くにいたが、組から抜けていたこともあり、S氏を助けるとはなかったという。
その際、今回の事件の被害者に男はこう言われたという。
キャプション:
「行けなかったじゃないですか」
ナレーション:行けなかったじゃないですか。つまり怖じ気づいたと揶揄されたというのだ。
293 :
238:04/07/29 17:15 ID:HghBt/O4
男の手紙:
今回の被害者は(匿名)が面倒をみていた若い衆なんだけど、テキ屋だな。被害届けを出したくら
いから花屋の店員になっているらしい。
画面:傷の跡を見せる被害者
ナレーション:男は被害者の言葉がきっかけで思わず暴力を振るったとしている。しかし、被害
者も雇い主も男の主張を否定している、
被害者(27):なぜ行けなかったのですかとか、それはないですよ。だから、その見ていたとかと
いう話も、自分はその子供たちにラムネを分けてあげたりとか、ジュースを配ってあげたりだと
か、そういうことをしていたので、見てないんですよね。自分は花屋だったんで。なんで、自分
までヤクザ扱いするんですかって
ナレーション:男は面会に訪れた母親に対して訴えた。
加害者母親(58):「一人殺すも二人殺すも一緒だって」ってそんなことを言ったの?といったら、
「言ってないよ」って言っていました。
ナレーション:事件発覚後、母は自宅を出て知り合いの家を転々としている。
294 :
238:04/07/29 17:16 ID:HghBt/O4
スタッフ:何が足りなかったと思いますか?
加害者母親(58):事件のことに触れなかったことが、私はそれが息子に対して・・・・・・わかっている
ことだと思ったんですが、それがまだわかりきってなかったのかなと感じます。
スタッフ:わかりきってないというのは?
加害者母親(58):自分の感情にふまえて自分を忘れちゃっていることを教えてあげないといけないなと。
スタッフ:どうすれば出来ますか?
加害者母親(58):どいうふう風にしたらわかる・・・・・・・どいうふう風に言ったらいいんでしょう・・・・・
スタッフ:亡くなられた被害者の方、あるいは遺族の立場になって考えてみたらどうですか?
加害者母親(58):遺族だったら「死んでもらいたい」というのが、それっきり思わないじゃないですか。
その子が帰ってくるわけじゃないですから。
スタッフ:また同じ被害者がでてきたり、あるいはまた事件を繰り返したりしたことに対して、
遺族がとても悲しんでいるとは考えないですか?
加害者母親(58):つらく思ってらっしゃると思います。これから事件を起こさないように、
自分を戒めていかなきゃならない、ではないかと思っています。
295 :
238:04/07/29 17:17 ID:HghBt/O4
スタッフ:できますか?
加害者母親(58):やって・・・行こうと思ってます。
スタッフ:被害者の遺族に対して詫びるとしたらどういった言葉がありますか?
加害者母親(58):ごめんなさいの一言です。(むせび泣く?)
古館:この男を本気で更生させようと考えた人間がいただろうかと思います。中途半端な助け
では更生などできないと思います。加藤さん、あのー、再犯、出所して再び犯罪を犯してしま
うというケースですが、かなり多いというふうに感じるんですが。
加藤:そうですね。それで少年法の見直し論議も活発になってますよね。その論点の一つが加
害者の人権重視、その一方で被害者の事件はどうなっているのかというのがありますよね。
古館:はい
加藤:だから被害者側から、次の被害者を作らないでくれという切実な声もでてますよね。
296 :
238:04/07/29 17:17 ID:HghBt/O4
古館:(おおきく頷く)ただ、あのー。もう一方で、この更生施設の問題。はたして本当の更生
できる確率がどのくらいあるかということも問題ですね。
加藤:そうですね。いまVTRみてて二つ、僕考えたんですけどね。一つは、罪が重かったから
少年刑務所行きましたよね。少年院なんかに比べると教育とか更生という面よりも、やっぱり
刑罰としての服役が重視されるところですよね。今後あのーやっぱり、少年刑務所でも更生プ
ログラムを強化充実する必要があるんじゃないかということが一つ。それと、更生で成果をあ
げた後にも問題がある。だから、戻っていくそこの環境がどうなのかっていうのが、ものすご
い重要だと思うんですよね。
古館:現実的にはよく言われるように、とにかく刑が終わって服したらすぐに出ていってもらう。
次なる犯罪者が入ってくるから。刑務所は満杯だ。よく耳にしますよね。そういう話をね。そし
て、もう一つ思うことは親と子供が逃げずに本当に向き合うということ。これが次に大切で難し
いんだとということも考えました。いったんコマーシャルです。
297 :
238:04/07/29 17:18 ID:HghBt/O4
以上で全文です。
文章にしたため、細かい声のニュアンスなどはだせませんが
放送が見られなかった人に内容を知っていただければ幸いです。