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180えICBM
次スレたてよろしくお願いします。

スレ名
劣化ウラン弾自体の威力って高いのかね?2

内容
国際放射線防護委員会(ICRP)は1977年放射線防護の立場から放射線の影響を確率的影響と非確率的影響
(ICRPの1990年勧告では非確率的影響は確定的影響と改訂)に分けることを提案した。確率的影響と確定的影
響の特徴を表7にまとめておく。
この表に示されたように、確率的影響には発がんと遺伝的影響が含まれる。理論的には、突然変異細胞の誘発
がたとえ一個であったとしても、その固体に発がんや遺伝的影響の発現の可能性がある。被ばく線量が増えると
影響発現の確率が増加するから確率的影響と命名された。現実には、遺伝的影響については原爆被ばくの次世
代についての研究で、奇形、性比、成長と発育、染色体異常、悪性腫瘍頻度、死亡率、遺伝子突然変異率等の
遺伝学的指標について増加は認められないが、発がんは被ばく線量の増加とともに増加することが明らかになっ
た。ICRPは放射線防護の観点から安全側に立って、被ばく線量と発がんの確率の関係は直線的に増加するとし
てきた。つまり、この線量までは被ばくによる発がんの確率の上昇はないとする線量(しきい値という)はないとす
る立場である。最近、発がんは多段階で起こることが明らかになり、突然変異の発現、即、発がんではないことも
分かってきたので、発がんの場合も“しきい値”があるのではないかという意見がでている。原爆被ばく者の研究で
も50mSvまでは統計学的に有意ながんによる死亡率の増加は認められていない。
(以下略)
http://www.remnet.jp/lecture/module_A/3_5.html

前スレ:劣化ウラン弾自体の威力って高いのかね?
http://news2.2ch.net/test/read.cgi/news2/1058196439/
181えICBM:04/01/25 04:18 ID:znzE5Pz5
>>180の続きのレスにこれをお願いします。
確定的影響は前述の急性障害と同じと考えて良い。白内障、受胎能減退、皮膚損傷、血液失調などである。つまり、
確定的影響は細胞死によって起こる。しかし、細胞死が起こっても、線量が大となり、細胞死の数があるレベルに達
するまでは、生存している細胞が組織・臓器の機能を代償し、個体の障害として現れてこない。その線量を超えると、
確実に影響が現れるので、その意味で確定的影響なのである。そして、その線量が“しきい値”である。 したがって、
“しきい値”以下に被ばく線量を制限することによって、確実に確定的影響の発現を防ぐことができる。 そこで、ICRP
は放射線防護の主眼点を確率的影響におくこととし、このような分類を勧告した(図5)。
2) 放射線リスクの考え方
ICRPは放射線防護の主眼点を確率的影響、特に発がんにおいていることは前述のとおりである。しかし、悪性腫瘍
は放射線で誘発されたものと、自然に発がんしたものの間に病理学的にまったく相違がなく、しかも、悪性腫瘍の誘
発は潜伏期を経て生じるので、被ばくと発がんの因果関係が不明瞭である。また、発生の機構上も多分に確率的で、
被ばくしたから必ず発がんする訳ではない。したがって、放射線による発がんがあるかどうかは、被ばく集団を調査し、
その発生頻度と対照集団のそれを比較する疫学的手法で評価せざるを得ない。そこで、その集団に起こる頻度(そ
の集団の個人に起こる確率)、つまり、リスク(Risk)という考え方が導入された。

通常、この概念を拡張して、絶対リスク、相対リスク等がリスク評価に用いられる。絶対リスクは被ばく群と対照群のが
ん死亡率(あるいはがん罹患率)の差をいう。一万人当たり、1Gy当たりの絶対リスクをICRPはリスク係数ということが
ある。相対リスクは被ばく群と対照群のがん死亡率の比をいう。放射線影響研究所は相対リスクから1を引き算し、集
団の平均総線量(Gy)で割ったものを1Gy当たりの過剰相対リスクと称している。リスクという物差しで放射線影響は評
価されているということを十分理解する必要がある。
182えICBM:04/01/25 04:22 ID:znzE5Pz5
>>181
の最後にリンク先をわすれてました。

(財)原子力安全研究協会 放射線災害医療研究所
http://www.remnet.jp/lecture/module_A/3_5.html