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朝まで名無しさん:03/05/03 21:28 ID:HhQ2yirB
ユダヤ教の予言者による解釈
[土地と血に関する完全なデマゴギー]
(アメリカの「ユダヤ教のための連盟」の元議長、エルマー・バーガー法師の講演より)
《現在のイスラエル国家の樹立を、聖書の予言の遂行であり、それゆえに、イスラエル人が彼らの国家を創設し維持するために行ったすべての行為を、神が事前に承認したと称するなどということは、だれにも許してはならない。
現在のイスラエルの政策は、イスラエルの精神的な意味を破壊、ないしは少なくとも曇らせてしまった。
私は、予言の伝統についての基礎的な二つの要素の検討を提案する。
a、最初に、予言者はシオンの回復を訴えているが、土地それ自体が神聖な性格を持っているのではない。
贖罪についての予言的概念の純粋で明白な基準は、神との契約の回復であり、それは、この契約が王とその民衆によって破られて以来のことなのである。
『ミカ書』では、このことをとても清らかに、つぎのような詩につづっている。
〈聞け、ヤコブのかしらたちよ。イスラエルの家のつかさたちよ。あなたがたは善を憎み、悪を愛し、……血をもってシオンを建て、不義をもってエルサレムを建てた。
……それゆえ、シオンは田畑となって耕され、エルサレムは瓦礫の塚となり、神殿の山は偶像崇拝者の宮殿となる〉(『ミカ書』3章1〜12節)
シオンは、神の法の支配なしには、神聖ではあり得ない。エルサレムで制定された法だからといって、そのすべてが神聖な法だということにはならない。
b、契約に関しての順守と忠実さが必要なのは、土地だけではない。シオンに再び住む人々のそれぞれが、神との契約に関しての正義、廉直、忠実さを求められる。
シオンの再興を願う人々は、条約、同盟、軍事力の行使またはイスラエルの隣人に優る軍事的支配などによってそれを達成しようと考えてはならない。
……予言者の伝統が明らかに指し示すのは、土地の神聖さを維持するものは、その土でもなく、ただそこに住むというだけの住民でもないということである。
唯一の神聖で、かつシオンに相応しいものは、人々の振舞いに表われる神との契約である。
それゆえ、現存のイスラエル国家には、約束の世紀への神聖な計画の実現を主張する権利は、いささかもない。……
イスラエル国家は、土地と血に関する完全なデマゴギーである。
いかなる民族も土地も神聖ではないし、この世のいかなる精神的な特権に値しない。
シオニストの全体主義は、すべてのユダヤ教徒を、暴力と軍事力で支配しようと望むものであり、ユダヤ教徒を、その他の人々と一緒にし、同じものにしてしまう》(『予言、シオニズムとイスラエル国家』)