>>300 妥協点をさぐってあの表現になった経緯がある。
「脳死=人の死」派も「脳死≠人の死」派も臓器移植自体を否定する人たちはいなかった。
曖昧にしておいて移植だけは出来るように妥協したのだと思う。
>第六条 医師は、死亡した者が生存中に臓器を移植術に使用されるために
>提供する意思を書面により表示している場合であって、
>その旨の告知を受けた遺族が当該臓器の摘出を拒まないとき又は遺族がないときは、
>この法律に基づき、移植術に使用されるための臓器を、
>死体(脳死した者の身体を含む。以下同じ。)から摘出することができる。
「脳死=人の死」であれば、その旨を明言しさえすれば、「(脳死した者の身体を含む。以下同じ。)」なんて表現は必要ない。
「これこれの要件を満たしたものが死体である」と死を再定義すればいいのだから。
これが死体と脳死体は別のものであることを言っているのは明らか。
苦肉の策の妥協点が臓器移植の概念の新たな地平を開いたと評価していいと思う。