(前略)土曜日に立命館大学で開催された「情報ネットワーク法学会・第2回研究大会」
(中略)興味深かったのが、NTT情報流通プラットフォーム研究所 藤村明子氏らの
グループによる「個人情報保護を考慮した匿名情報提供方式」という発表。
この発表、要は「完全匿名によるタレこみを可能にするシステム」の実現を目指し
た発表なのだが、匿名性を維持しつつも、懸賞金がかかった事件などで事件解決後
に「この情報をタレこんだのは私です」と名乗り出た場合に、本当に情報を提供し
たのがその人間かを検証できるような仕組みが組み込まれているのがポイント。会
場からは「実際問題として匿名による情報提供は情報内容の検証が困難な場合がほ
とんどのため、このようなシステムを作られても警察や検察にとって実効性はほと
んどない」といった意見が多かったが、発想としては非常におもしろい。むしろこ
のようなシステムはひろゆき氏(言わずと知れた「2ちゃんねる」管理人)あたりが
欲しがるのではないかと思われ、今後の展開に興味が持てる。
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●引用元:MYCOM PC MAIL (2002.12. 4 No.1240 );ハイテクウォーカー 第50回
執筆=佐藤晃洋
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/12/03/04.html ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――