【崩壊】日本の治安【寸前】

このエントリーをはてなブックマークに追加
59名無し
【治安】襲来する事件(2)狙われる日本人 「確実」「高額」綿密に計画
                     [2002年05月02日 東京朝刊]
-------------------------------------------------------------------------
 平成十三年二月二十七日夜、東京・JR中野駅前のハンバーガーショップ。
若者らの談笑が響く広い客席の一角に、三十歳前後の男たちが次々と集まった。
 携帯電話でささやかれる言葉は中国語だ。これから決行する強盗のため、腹ごしらえを兼ねた待ち合わせ。雑踏に紛れ、犯行は計画どおりスタートした。

 十人の男たちは、高級国産乗用車など計三台に分乗。一・二キロ離れた閑静
な住宅街にある会社社長(五〇)宅に移動した。車から降り、隣接する駐車場
に見張りを置き、四、五人が一気に住宅に押し入った。妻(四四)と三人の子
供を次々に縛り上げ、十歳の二女にまで暴行を加えた。流れるような動きで、
金庫をバールでこじ開け、現金一億二千万円と貴金属を強奪した。

 この現金は、社長が経営するテレクラ九十店舗の従業員五百人分の給料だっ
た。翌日の給料日のため、社員が銀行から現金を引き出し、社長宅で袋詰めし
て金庫にしまっていた。何年も続いた習慣が“情報”として漏れていたのだ。

 後に逮捕された日本人暴力団員(三一)は黙秘したが、捜査幹部は「彼が
不良退職者を通じて情報を仕入れた」とみている。主犯格の中国人の男(三一)
も黙秘したが、この二人が二、三カ月前から被害者宅の周辺を下見していたら
しい。

 ある暴力団幹部は、「最近の中国人の間では、一回の仕事でより確実でより
高額な現場を求める傾向が強い」と指摘。さらに、「狙い先に関する情報は高
値で誰からでも買い取るが、誤っていれば命で弁済を求めるほどシビアだ」と、
徹底した情報収集と綿密な計画が、日本人に牙をむいている現状を解説する。
60名無し:02/05/03 08:38 ID:XJ/OhPGv
■円卓で山分け
 強奪後、待機している車に転がり込んだ男たちは、金や貴金属を車内の一カ
所に集め、仲間にポケットを空にしてみせた。ネコババを防ぐための暗黙の了
解行動だ。しかし、その後の取り調べで実際の被害額が一億二千万円だったと
刑事に聞かされると、「絶対に一億円しかなかった」と言い張った。誰かが一
部着服したようだ。捜査幹部は「結果として、仲間同士への疑心暗鬼が起こり、
供述の引き出しに役立った」と笑うが、二千万円はいまだに不明だ。

 男たちが強奪額に確信を持っていたのには理由がある。犯行後、車は横浜・
中華街の料理店に直行した。金を山分けするためだ。個室で、封筒から抜き出
された現金は計一億円。情報料として主犯格への二千万円と、運転手役を務め
た日本人二人にそれぞれ払う四百万円が抜き取られ、残りを主犯格を含む九人
で山分けした。貴金属は円卓の上にぶちまけ、仲間内で競売にかけられた。

 逮捕された中国人グループは、密入国などで福建省から来日し、国内で犯罪
集団化。金の使い道に「一晩飲み歩けばすぐ四、五十万円。奪った金はすぐ消
えた。宝石類は女にプレゼントした」と供述している。
61名無し:02/05/03 08:38 ID:XJ/OhPGv
■中華鍋で隠滅

 主犯格の中国人は平成七年、出入国管理法違反容疑などで三回も逮捕されな
がら、すべて不起訴となって強制退去処分になったが、九年ごろに再び密入国。
逮捕時は、都内のマンションで、中国やフィリピンの女性と同棲(どうせい)
するなど羽振りがよかった。

 犯人逮捕後、捜査員は奪われた給料袋を必死に捜した。だが、決定的な証拠
は犯人の立ち回り先だった都内アパートのベランダに、段ボール箱いっぱいの
灰となって見つかった。犯人の一人は、「袋は持ちかえって台所の中華鍋で一
枚ずつ燃やしたよ。あれが見つかっちゃまずいでしょ」と、捜査員に謎解きを
してみせたという。

 来日外国人の犯罪が目立ち始めた昭和六十年ごろからしばらく、日本人が被
害者になる割合は少なかった。それがここ数年で、変化し続け逆転。昨年一年
間では、強盗などの凶悪犯で日本人を襲った外国人容疑者の割合は、前年より
6ポイント上昇して76・4%、中でも強盗は80・9%、殺人も約半数が日
本人を狙っていた。

 「中国人の強盗グループは狙いを、被害届が出にくい不法滞在の同国人から
日本人にシフトしている。徹底した捜査を見越して、証拠隠滅を図るなど巧妙
さを増しているが、そんなリスクより、日本人を狙ううまみを覚えてしまって
いる」と、捜査幹部はいう。

 「世界一安全な国」で生活していた日本人は、暗躍する外国人犯罪グループ
にはあまりに無防備なのだ。