雅子様は皇太子様のチンポを

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●「キャリアウーマン志望」は間違い

 これも多くのメディアで語られていることだが、雅子様は外務省のキャリア外交官としての華々しい
キャリアをお持ちでありながら、もったいないことにそれを捨てて皇室に入ったという、彼女の「職業上
の選択」を嘆く(?)議論がある。
 私は、この点で、マスメディアも、そして一般の人々も最も大きな誤解があると思う。多くのテレビ
映像や、写真で報道された颯爽としたキャリアウーマンの雅子様は、キャリア指向の強い、バリバリの
働く女性としての印象を与えたかもしれない。でも、私が知る実際の雅子様は、一般に流布している、
いわゆる「男勝りのキャリアウーマン的資質」を、ほとんど持ち合わせていない。
 こう書くと、外務省時代の雅子さまに対して失礼かもしれないが、大学時代から、雅子様ほど、今では
化石となってしまった感がある「大和なでしこ」のような方はいないというのが、友人達皆の意見だった。
私達が数人で、お茶を飲んでいる時も、いつも話をしているのは私かもう一人の友人で、ご自分のほうか
ら何か話をされるということはあまりなかった。雅子様ほどの聞き上手はいないというくらい、どちらか
というと大変おっとりして、のんびりしたタイプの女性だった。
 雅子様は、世界各地で教育を受けた国際人でありながら、「自分はやはり日本人として、日本のために
生きたい」と考えて、帰国を決意されたと聞く。私が見るかぎりでも、自分の考えを胸の中でしっかりと
捉えて、表面的に大騒ぎしたりしない安定感を持っておられたという印象が強い。当時の東大の女子学生
はキャリア指向を強く持ち、自分を全面的に打ち出していくようなタイプの女性が多かった中で、雅子さ
まはとても自然体だった。キャリアウーマンというよりも、いい母親になるのではという感じさえ私は持
っていた。同時にどんな環境にも自然に馴染む柔軟性を持っていらした。

 そんな雅子様の資質を考えると、外務省のバリバリ外交官よりも、むしろ皇太子妃のほうがあっていら
っしゃるように思える。流れる水のごとくどんなシステムにも、自分を合わせていく類まれなる資質をお
持ちだったからだ。人を押しのけるようなアグレッシブな面とか我の強さといったことは、全くといって
いいほど持っておられなかったので、私たちは雅子さまとお話ししていると、自然な安らぎを感じられた。
外務省のキャリアを捨てたのがもったいないという感覚は、私たち友人には当時も今も基本的にない。
 また私の友人等から聞いた話では、何よりもご本人が、外務省の仕事に関しては、このまま続けていく
と、体力的にも精神的にも疲れてしまうのではないかという気持ちを持たれていた時期もあったという。
そういった意味でも、雅子妃殿下ご自身の後悔はないと確信している。東大法学部から外務省=キャリア
ウーマン志向というマスコミの見方は、あまりに短絡的ではあるまいか。別の見方をすれば、皇太子妃と
いう「仕事」のスケールの大きさを考えると、雅子様は外務官僚以上の、重大な仕事につかれた訳でもある。
 大学時代から、雅子様は不思議なオーラをお持ちで、ほんの短時間しか彼女とお話ししたことのない人
をも、あっというまに魅了する素晴らしい能力をお持ちだった。その資質は、むしろ皇太子妃として、
よく生かされるのではないかとも考えている。彼女が教室にいらっしゃっただけでも、雅子様を取り囲む
空気は何となくよそと違っているような存在感があったと記憶している。
 私は、当時から、雅子様は将来何か凄いことをしてくれるに違いないと、心の中で何となく確信してい
た。皇太子妃になられるとは予想していなかったが、今から振りかえって考えると、雅子様は初めから
そう運命付けられていたのではないかという気もするくらいだ。