雅子様は皇太子様のチンポを

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 その後、オワが雅子妃殿下になられてから、大変な量の情報がメディアによって流された。私自身も、
当時はテレビ朝日でフリーのキャスターとして仕事をしていたこともあり、テレビ朝日の皇室関係の特番
やご成婚の際のニュース番組など数多くの番組の取材を受けたり、友人として出演もした。他の民放は
もちろんのこと、海外のメディアでもアメリカの三大ネットワークのCBS、NBCをはじめ英国の
BBSの取材を受けた。他にもニューズウィークの国際版が「静かなプリンセス」(原題「サイレント
プリンセス」)という特集を組んだときにも、文章を寄稿した。しかし、雅子妃殿下に関する報道や記事
を目にしたり、自分自身が取材される中で、次第に疑問に感じるようになったのは、雅子妃殿下の本当の
姿がマスコミの都合で歪められていることだ。
 私自身は、たとえ短い期間であったとはいえ、親密なお付き合いを通じて、雅子妃殿下のお人柄や、
本当の姿にいろいろな形で触れることができた。ところが、日本の、そしてまた海外のマスメディアは
彼女の本当の姿を知らずに、多くの面で勝手に誤解し、また造られたイメージに振り回されているように
思う。私自身、そういった面を少しでも是正できたらと考えて、これまで数多くのメディアの取材に応え
てきた。メディアを通して伝えられる雅子妃殿下の情報が少しでも正確なものになるようにと、自分なり
に使命感のようなものを感じて、できるだけそのような依頼に応じてきたつもりだ。
 しかし、テレビの場合でも、また活字の場合でも、私自身が言いたいこと、雅子妃殿下の人となりと
いったものが、「編集」という作業を経てみると、歪んで伝えられるということを身をもって体験するよ
うになった。事実に近いことを話せば話す程、その部分は編集でカットされ、「不幸せで、かわいそうな
プリンセス」というマスコミの望むイメージにそったコメントが部分的に使われるということを、嫌と言
うほど経験した。

 たとえば、某民放の取材を受けたときなども、「雅子妃殿下はお幸せだと思いますか?」という問いに
対して、私は「お会いしていないので、詳しいことは分かりませんが、いろいろな方から伺うところによ
ると、お幸せだということですよ」と答えた。しかし、結局、番組で使われていたのは、「お会いしてい
ないので、詳しいことは分かりません」というパートだけだった。その後の場面は、「友人にも会えない
妃殿下、友人達も、妃殿下の今の生活がお幸せかどうか分からない」といった流れで作られた。
 私が結婚後の妃殿下にお会いしていないのは、自分がジャーナリストであることからこちらからご遠慮
しているのが一つ。また宮内庁記者クラブの「慣習」で、マスコミ一社が代表して皇族に会うことは許さ
れないという制約があるからで、決して、今の妃殿下が友人にも会えない閉ざされた環境にいらっしゃる
ということではない。
 そういう点も含めて、少なからず雅子妃殿下の素顔を見知った者として、また数多くのマスメディアの
取材を受けてきた者として、我々日本人が、否、世界の人々が雅子妃殿下に対して抱いている幻想や誤解
を少しでも改めるべく、この文章を書くことを決意した。雅子妃殿下を擁護するための文章を書こうとし
ている積りはなく、妃殿下に関する報道のあり方に疑問を感じる一ジャーナリストとして、様々な報道と
事実の違いを明らかにしたいという一心から筆を執った次第である。