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Q: 消費者サイドに軸足を移すということなんですけども、まあ生産振興とです
ね、消費者保護は必ずしも利害が相反するものではないと思うんですけども、今の
農政を具体的にどうするのか教えて下さい。
A: まああの、生産者の皆さんからすれば、先日の30日の岡山におけるタウン
ミーティングにもですね、そういう意見がでました。生産者の方からですね。私は
先程も少しお話しましたけども、我が国において食糧の自給率を今のままでいいと
思っている人はいないと思うんです。OECD加盟国のうち30ヵ国中28番、ま
あ世界の国や地域178ヵ国中127,8番だったと思いますけどね。そういう時
にやはり食糧の自給率を上げていかなければなりません。そのための基本計画もつ
くっております。しかしその消費者が求めるものを生産しない限り、自給率も上が
っていきません。そしてやっぱり消費者がなにを望んでいるかという、まあBSE
の問題について言えば顔の見える関係ですね。どのように牛が飼われているか。
野菜が作られているか。安全と安心の問題、私は安全と安心の間に非常に大きな
乖離があるということを痛いほど知らされたわけでありますけども、そういう意味で
消費者サイドに軸足をおくということは、これからの我が国の農業の担い手といい
ますか生産者が成り立っていく力をつけていくことが、私は一番大事なポイントだと
思います。そういう意味で消費者第一といbアとが、私は一番大事なポイントだと
ということではありません。そのことはご理解いただきたいと思います。消費者と
生産者の顔の見える関係を構築していく、食と農の一体化ということ、私は最近
「食農一環」という、色紙を求められましたらですね、字を書くんです。そういう風に
繋がっていることを申し上げているわけでございまして、今まではそれが生産者
サイドに大きく偏っていたということが今回の調査検討委員会のご指摘でも、そう
いうご指摘がありますし、私もそのことについては、同じ問題意識を持っているわ
けです。
Q: 大臣、今回の処分で国民は十分に納得してくれるとお考えでしょうか。
A: それはそう簡単のものではないと思いますが、私どもとしては、農林水産省
の姿 勢を正すという意味においてまあこういう処分にさせていただきました。や
はり国 民の皆さん方、生産者の皆さん方、消費者の皆さん方のですね、きっと厳
しい評価 だろうと思います。であればこそ今日皆さんの前で申し上げましたこと
、きちっと 成し遂げていくと、実を挙げていくと、改革を示していくということ
がなによりも 大事でありまして、少し時間がかかるかもしれませんけれども、私
といたしまして も厳しい視線を感じながらこの問題解決に全力を挙げていずれ私
どもの努力が評価 されるようなことを我々自身も当然心の中に誓いながらですね
、努力していきたい と思っておりますので、願わくば、国民の皆様方におかれま
しても少しでもご理解 をいただきご協力をお願いしたいとこのように思います。
いろいろご迷惑をおかけ して参りましたことについては、本当に申し訳ない気持
ちでいっぱいでありますこ とは、先程申し上げた気持であります。しかし同時に
心の中に必ず問題解決を進め ることによって農林水産省を変える、食品の安全、
安心の問題についても新たなる機軸というものを作り上げていきたい、このこと
を誓い申し上げて私の決意に代え たいと思います。皆さんどうぞよろしく。どう
もありがとうございました。
ー以 上ー