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Q: 大臣。国民に対する食の安全を一刻も早く回復したいということでしたけれ
ども、EUの問題をそれとして一度判断に間違いがあったと思うんですが、そうい
うことがあったら農水省も大臣に対してそれをもう一度信頼して欲しいというよう
なことは国民の中には難しいというような感情があります。今のようにお困りにな
ってですね、そういう行為に対しては、どう説明される予定ですか。
A: それは絶えず努力を続けて結果を積み上げて行く以外にはありません。私の
下にも毎日数多くのメールが届きます。こんなことを申し上げて僭越かも知れませ
んけれども、最近は非常に厳しい意見のほかに、徹底した改革を断行してほしいと
いう、そういうメールが非常に多くなっております。やはり謙虚な気持ちで、一つ
一つ実を上げて行くということだと思うんです。私は人が変わるということで、問
題が解決すると思っておりません。やはりBSE問題については、僭越な言い方を
するかも知れませんが、私ども深い反省、多々ございます。国民の皆様方に多大な
迷惑をお掛けして申し訳ないという思いもございます。しかし今半年を経過しまし
て、かなりの問題解決の実績を上げて来たと、このように思っております。特に、
具体的には食品の安全問題ということにつきましても、食品表示110番でありま
すとか、或いは食品表示制度対策本部の設置による500社に余る、食肉関係の
検査でありますとか、細かいこと申し上げませんが、いろんな手だてをしている所存
でありますし、最近は皆さん方のおかげで新聞でもいろんなことが、報ぜられて、
少しずつでありますけれども、不信の払拭につながるそういう激励を頂いておりま
すし、このことは厳しく受け止めて謙虚にそういった問題意識というものについて、
しっかりと我々自身が念頭に置きながら、実績を積み重ねて行くということだと思
います。論より実行です。もう様々な処方箋、どうあるべきかということについて
は、私たち自身もいろいろ対策について与党からもご意見を頂き、国会のご論議を
踏まえ、そして今回調査検討委員会も改革・改善と答申も具体的にお示しを頂いて
いるわけでありますから、これを実行するということが一番大事じゃないでしょうか。
Q: これから先の話で、ちょっと具体的なコメントをするのは、ちょっと難しい
面があると思うんですが、いわゆる食品安全庁という形になるのか、どういう形に
なるのか判りませんが、これからの法改正、若しくはそれによる行革関係を進める
に当たって、例えば厚生労働省とその農林水産省なり内閣府なり、いわゆる綱の引
き合いをしているようなことがもしあった場合、再びまた国民の信頼を大きく失墜
するということになりかねないと思うんですが、その辺のこれからのいわゆる決意
として、大臣としてどう考えてられているかというのを、はっきりその当たりを表
明して頂きたいと思います。
A: そういうことはありません。厚生労働大臣とも今日総理の下で、お互いこの
問題解決に向けて誓い合ったわけです。聖域なき構造改革と、これに取り組んで行
かなければ、小泉内閣は国民から信用を失墜するわけであります。ましてや私ども
今本当にある意味では針のむしろと言いますか、非常に国民の厳しい視線を背に受
けながら、私はここにあるわけです。ですから、食品の安全問題について、法整備
または組織的な改革、こういったことが出来なければ、国民から本当に信用を失う
わけです。そういうことはありません。であればこそ、私どもが、様々これまでの
問題点も反省点も改善点も半年前の私と今とでは大分違うはずです。認識している
こと、承知していることは。それはそういうことは断じてそういう行政の縄張り争
いみたいなことは、断じてしないということを誓いたいと思います。私が今度の第
三者委員会を設置する時には、行政に構造的な問題があると、縦割り行政の弊害が
あると、そのことが今回の問題を生じせしめた一番大きな原因だと。でありますか
ら、このことを客観的に検証し科学的な視点に基づいて第三者のこの委員会で徹底
議論して頂くということで、公開であらゆるデータを出して、、まとめて頂いたわ
けですから、そのことを私は誓って、国民の皆様方に誓って、ご期待に答え得るも
のを作り上げて参りたいと。勿論私一人で出来ません。関係閣僚会議で具体的な議
論がなされるだろうとかように思います。