<<狂牛病関連情報蓄積スレ その11>>

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 ●特売で大量注文、欠品恐れ…
 公正取引委員会関係者は「今回露見したケースがそうだというわけではない」と
断った上で「スーパーや生協などに『○○の銘柄でこれだけの量をいくらで』と提
示されると、そのランクに合わせて輸入肉を混ぜることがまま行われてきたようだ」
と、業界全体の「土壌」を問題視する。
 認める卸売業者は多い。
 東京都内のある中堅卸売業者は「今月特売を組みたいから、○○産をキロ△△円
で×トン集めて」といった発注が、突然来ることが少なくないと言う。発注主が大
手スーパーやディスカウント店の場合、地域一帯で特売日が同じだったり、全国一
律だったりする。たちまち品薄となり、値は上がる。当初示された値段では見合わ
なくなる。「そこに安い輸入肉をもぐり込ませる誘惑が生まれる」と打ち明ける。
 「もし断れば、他社は入れられるのに、なんであんたのところはダメなんだ、ペ
ナルティーだと言われる。扱い量がけた違いに多いから契約を切られると痛い」
 別の業者も「『欠品だ』と言われるのが怖い。罰としてキャンセルされたら、買
い集めた肉を膨大な在庫として抱えることになる」と話した。
 食鳥協会にも会員業者から同趣旨の相談や苦情がいくつも寄せられているという。
「今までは個々の話は当事者同士で解決してくれといってきた。が、本当に表示を
守る環境をつくるには、量販店の団体などに訴えていくことも検討したい」
 一方で、畜産関連の複数の研究者はこんな指摘をする。
 「よく『無薬飼育』をうたった商品を見るが、抗生物質を全く使わないエサで育てる
には実験場並みの設備とコストがかかる。しかも下手すれば全滅する。ビジネスに
するなら値段は相当高くしないと見合わない」。そういった銘柄モノが安値で大量に
出回ること自体、本来あり得ない、というのだ。
 鶏肉の小売団体幹部も頭を下げつつ「消費者も、安ければ、国産銘柄なら、と
飛びつかないで。おいしくないと感じた肉を売った店には行かないで下さい。
まともな表示をしている店を育てる気持ちを持って頂ければありがたい」と話した。