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・我が国においては、何がリスク分析であるかも不明であるのが現状であり、
我が国におけるリスク分析の実態についてわかりやすく説明して欲しい。食に
関するそれぞれの組織について、どういった仕事をしているか。部、課、係がどの
ような人たちで、何人で構成されているのか。また、どのような権限を持って、
どういう仕事をしているのか等について教えてほしい。これは、今後行政システム
を考える上でリスク分析の体制についての現状把握が重要だからであるまた
行政改革の時代であり「焼け太り」は許されないので、そのようなことも踏まえて
検討しなければいけない。
・内閣府、農林水産省、厚生労働省、環境省、経済産業省の安全対策、消費者
保護、情報公開に係る組織はどうなっているのか。産業振興しながらリスクマネー
ジメントをやっている部局があるが、そういったところがリスクマネージメントを
しながらリスクコミュニケーションもやっている状況がわかるような資料を提出して
欲しい。
・両省において、食にかかわらない危機管理体制についても資料を提出して欲しい。
・農林水産省と厚生労働省は、独立の食品安全に関する機関を設ける気はあるのか。
・現状では、リスク評価とリスク管理を同じ組織がやっているが、リスク評価す
、、。ると規制つまりお金がかかりそれを誰が負担するかで政治的に圧力がかかる
その結果として、リスク評価をしたけれども出さないでおいて、リスク管理の体
制が整ってから、リスク評価が出てくるというやり方になっており、分離するの
は一つの案である。ヨーロッパでもそういう流れが出てきた。
・資料説明でリスク評価は厚生労働省、リスク管理は両省という話があったが、
例えばEU ステータス評価の対応については、厚生労働省は内容が肉骨粉の
問題ということで避けているが、リスク評価してそこに原因があるのであれば
くちばしをはさむべきであり、今後そのような体制はとれるのかどうか。
・今回のBSE に関する対応の問題については、重要な点が3 つある。1 点目は
農林水産省の対応、2 点目は両省(農林水産省、厚生労働省)の連携、3 点目は
専門家の意見を行政に汲み上げるシステムがなかったことである。1 点目につい
てはこの場で十分議論されているが、2 点目、3 点目は深い議論がなされていない。