▽1月31日 春日部の雪印施設 県に「不正なし」虚偽報告(読売新聞・さいたま支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news002.htm ・本社へ偽装伝えた後に
雪印食品の国産牛肉偽装問題で、輸入牛肉を国産と偽っていたことが判明した春日部市の同
社関東ミートセンターが、偽装の事実を本社に報告した後も、県に対し、「不正の事実はなか
った」と虚偽の報告を行っていたことが、三十日、県の調べで分かった。
県が同日行った同センター社員らからの事情聴取によると、同センターは二十五日、本社の
「輸入牛肉詰め替え問題調査委員会」に対し、同センターでの偽装の事実を報告した。しかし
、同センター長は二十八日、同センターを管轄する春日部保健所を訪れた際、保健所長に「不
正はない。書類を見ればわかる」と、偽装の事実を全面的に否定していた。
県の調査によると、問題の輸入牛は、昨年十一月に、千葉県内の食肉加工業者に加工を依頼
し、その後同センターが買い戻した。その際、同センター長は業者に対し、詰め替える段ボー
ル箱の表示から産地を消して、加工牛であることを示す「牛正肉」のみにし、日付は十月十五
日以前の「八月」とするよう指示したという。
偽装工作は「狂牛病の影響で、増えた牛肉の在庫を処理するための対処」としてセンター長
が考え、改ざんの事実は、同センターの三人の課長にしか知らされていなかったという。
県は二十四日から同センターに立ち入り調査を実施したが「伝票の量が多くて、すべて確認
できなかった」という。