▽1月30日 学校給食 県内でも「雪印」排除加速(読売新聞・大津支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news001.htm ・担当者 「子供に不安与える」
雪印食品の相次ぐ「牛肉偽装」の発覚で二十九日までに、県内でも学校給食から雪印乳業を
含めた「スノーブランド」を排除する動きが広がっている。県教委は「企業モラルの問題」と
して特別な指導措置は検討していないが、排除を決定した学校給食担当者は「子供に不安を与
える恐れがある」と話し、〈雪印〉への信頼は地に落ちたかっこうだ。
野洲町の学校給食センターでは、児童や園児約三千百人分の給食を調理。二十八日に、雪印
乳業製のチーズやバターなどの乳製品の使用を二月から当面、取りやめることを決定し、別会
社の製品に急きょ取り換えた。同センターでは「相次ぐ問題が発覚した雪印食品の親会社で、
同じスノーブランド。安全性に関わる問題でもあるだけに信頼が持てるまでは……」と懸念を
示した。
竜王町では三十一日に出す予定だった雪印乳業のケーキを急きょ取りやめ、二月のチーズも
合わせて二食品をこの日、排除することを決定、他社食品に替えた。
伊吹町では、二〇〇〇年六月の雪印乳業の集団食中毒事件以来、同社の製品は使っていない
上、昨年の狂牛病問題で牛肉の使用も見合わせているという。二月のメニューから雪印乳業の
製品や牛肉の献立を“復活”させる予定だったが、「今回の問題で中止し、延期を検討せざる
を得ない」としている。
大津市や湖北町、志賀町など、食中毒事件以降、雪印製品を使っていないという自治体も多い。
一方、甲賀と永源寺、日野の三町では、県の入札で決まった雪印乳業製の牛乳を使っている
が、今後の影響も考慮して排除するかどうかを検討しているという。県では「必死で安全管理
に努めているが、幅広い意見を踏まえて協議していきたい」と話している。