▽1月22日 県の狂牛病対策事業 耳標装着始まる(読売新聞・岡山支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news001.htm ・3月末までに全頭
狂牛病対策の一環として、生産者や移動歴などのデータがわかる耳標をすべての牛に装着す
る県の家畜個体識別システム推進事業が二十一日、始まった。三月末までに県内の畜産農家千
八百二十戸で飼育する乳用、肉用計六万三千二百頭全頭と、産まれた子牛全てに装着する。
耳標は、伝染病などが発生した場合に迅速に防疫し、衛生管理を徹底して食肉の安全性を確
保するために装着する。縦七センチ、横五センチ、厚さ一ミリの黄色のポリウレタン製で、牛
ごとの血統や生年月日、診療歴などのデータがわかる十けたの番号が記されている。
装着第一号は加茂町楢井の藤木牧場=藤木勝美さん(39)経営=の乳用牛六十七頭で、県
や農協職員ら五人が訪れ、パンチャーで一頭ずつ耳に取り付けた。藤木さんは「装着は畜産農
家の任意だが、消費者の安心につながることなら、何でも喜んで協力したい」と話していた。
耳標装着は、農水省が牛の“総背番号制”として二〇〇一年十二月からスタート。全国約四
百五十万頭全頭が対象で、データは社団法人・家畜改良事業団(東京都)の個体識別センター
で一括管理される。