▽1月24日 県、詰め替えの事実確認(読売新聞・神戸総局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news001.htm ・消費者裏切る“工作”
雪印食品・関西ミートセンター(伊丹市)の国内産牛肉偽装問題で、二十三日、立ち入り調
査した県は、詰め替えの事実を確認、同社に報告書の提出を求めた。消費者の信頼を裏切る“
工作”に、担当者は「狂牛病に対する不安がまだ消えていない時に……。あきれてものが言え
ない」と憤りを抑えられない様子だった。
同日午前、県宝塚保健所の食品衛生監視員三人がセンターを訪れたが、休業日のため責任者
は不在で、職員が聞き取りに応じたという。
県生活衛生課によると、問題の牛肉は丸紅畜産(東京都千代田区)が、昨年九月から十月に
かけてオーストラリアから輸入したことなどは確認できたものの、センターがいつ購入したか
などは不明のまま。
同年十月三十一日にセンターの職員八人が保管場所の西宮冷蔵(西宮市)で、十三・八トン
を国産牛肉の箱に詰め替えたことは、素直に認めたという。
食品衛生法では輸入業者名とその所在地の表示が義務づけられているが、詰め替えた箱には
丸紅畜産の表示はなく、販売者として雪印食品の名称と東京本社の住所が書かれていた。
同課は二十三日、詰め替えられた牛肉を適正に保管し、移動しないようセンターに行政指導
した。
川久通隆・課長補佐は「とんでもないことをしてくれた。牛肉買い上げ制度には多くの税金
が投入されており、国民に対する背信行為」と怒りをあらわにしていた。