▽1月24日 雪印食品の国産牛肉偽装 「消費者に悪い印象」(読売新聞・和歌山支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news004.htm 雪印食品による国内産牛肉偽装問題が発覚した二十三日、小売業者二社から十三トンを買い
上げる契約を結んでいる県食肉事業協同組合連合会(木村弘男会長)では「県内ではあり得な
いが、業界全体が信頼回復に努めているのに消費者に悪い印象を与えるのでは」と怒りの声が
上がった。
全頭検査が始まった昨年十月十八日以前に解体された国産牛肉を市場へ流通させないため、
県内では業者が買い戻す条件で連合会の一時保管が決まった。十二月に国の補助金で買い上げ
焼却処分することになったが、連合会は「処分方法が決まらず、費用のめどがたっていない」
として、二社の肉を保管しながらも、支払いはしていない。
連合会によると、加盟百四業者の十二月の売り上げは前年同期に比べ三―四割の減少。ある
役員は「正直者がばかをみるような感じ」と憤慨していた。
和歌山市立食肉処理場は十二月、前年同月の八割強の二百七十四頭を解体。十月の四割ペー
スから回復に向かっていただけに、中谷一民場長は「信頼回復の途中で腰を折られた。消費者
も敏感になっているので、影響が心配」と不安を隠さなかった。