▽1月24日 感染牛飼育農家に所得補償など1360万(読売新聞・前橋支局)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news002.htm ・宮 城 村
宮城村は二十三日、国内三頭目の狂牛病と確認された乳牛を飼育していた村内の酪農家に対
し、経営再建支援特別対策費として千二百四十六万六千円、新たな牛の購入費として百二十万
円を支給することを決めた。
さらに、村内の他の農家には、搾乳も出荷もできない乳廃牛が依然いるため、飼料代の一部
助成を二月以降も村単独で続けることを決めた。これらの費用計千五百五十三万六千円を盛り
込んだ補正予算案は同日、臨時村議会に提案され、全会一致で可決された。村は「畜産・酪農
の生産が完全に回復するまで、できる支援は続けていく」としている。
感染牛の飼育農家は狂牛病発覚まで六十八頭の牛を飼育していた。出荷した乳廃牛が昨年十
一月末に狂牛病と確認された後は、牛と牛乳の出荷を停止して収入が途絶え、牛舎に残った牛
もすべて狂牛病検査を受けるために殺処分になった。今回の支援対策費は、牛の処分に伴う補
てんと事実上の所得補償の意味合いもある。
また、村は今月十七日、肉用・乳用牛の飼育農家百八戸を対象に、経営状況調査を行った。
その結果、肉用牛の出荷は徐々に回復しているものの、乳廃牛は二百四頭いることがわかった。
村は二―三月の飼料代として、百八十七万円を計上した。