<<狂牛病関連情報蓄積スレ その7>>

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2002.01.05

 厚生労働省が公表した狂牛病対策で自主回収の対象となった
医薬品や化粧品などについて、昨年12月25日現在の回収状況に
よると、危険率の低い対象商品については、医薬品や医薬部外品に
比べ、対象数の多い化粧品の回収がやや遅れている。
 厚生労働省によると、約4000とされていた回収対象製品数は、
市販の在庫がなかったことなどで約2700に減ったとしている。また、
感染の危険性の目安によって3段階に分けているうちの、感染牛の
危険部位を原料に使った場合の「1万分の1から100万分の1」の
危険性としている製品はすべて回収されている。その次の段階の
「1億分の1程度」の危険性の製品は、医薬品、医療用具は回収が
終了している。医薬部外品、化粧品の回収率はそれぞれ42%、
45%で、数%以下だった1カ月前より回収がかなり進んだ。また、
「100億分の1程度」の製品の回収率は、医薬品80%、医薬部外品
45%、化粧品18%と、化粧品の遅れがやや目立っている。
 これらの回収費用は、大手化粧品メーカーの収益を圧迫する見込み。
資生堂は285品目の自主回収で約40億円の特別損失の計上を
見込んでいる。コーセーは「ブランドイメージの問題もあり危険度の
最も低い製品も回収した」ため、192品目出荷ベースで約15億円の
回収となったが、特別損失は計上しない見通し。また、カネボウは
54品目出荷ベース約6億円、花王も22品目を回収した。花王は
製品の出荷ベース金額は1億円未満だったが、回収にかかった
コストは2〜3億円としている。今後は、全成分表示に伴う旧表示
製品への対応が迫られており、先行処理してきた資生堂以外は、
狂牛病関連の回収が少なかったメーカーも、回収コストが業績へ
影響することを懸念する声もある。