▽武部勤農林水産大臣会見要旨 2002年1月18日
http://www.takebe.ne.jp/kisya2118.htm○廃用牛の対策について
Q: 廃用牛の対策なんですけれども、昨日の委員会で出てたのが、まだその12県しか土地
を確保出来てないと意見が出たんですけれども、これについての御所見をお聞かせ頂けますか。
A: これから農協と相談していかなければなりませんが、いずれにしても廃用牛の円滑な出
荷ということが今一番我々にとって重視しなければならない問題ですので、何とか県や農業団
体等を通してこれが円滑に行くように、今事務方を督励しております。
Q: 廃用牛の全頭買い上げということはありませんか。
A: そういう要望は一部からありますけれども、廃用牛も貴重な肉資源であるということ、
それと全頭検査をやるわけですから、この肉は安全な物しか流通しないという環境になってい
ることがあります。今4万4千頭滞留しているという問題を解決するということで色々な考え方
がございますが、やはり我々はこれも円滑な出荷ということに最重点を置いて、このことにつ
いては政府が経費を負担しようということです。「買い上げ」ということで色々な意味で言っ
ているのだと思います。率直なことを言いますと、「とにかく廃用牛を検査なしで処分してほ
しい」という声もあります。しかし、それは私どもは、「できない」と。なぜならば、やはり
全頭検査することによって、科学的な、疫学的データも得られるわけでありますし、消費者の
皆様方に対して、全頭検査でもって世界で一番水準の高い安全を証明された牛肉しか流通しな
いということを、一生懸命PRしているわけでございます。そういう意味で単なる買い上げとい
うことについて、今私どもはそのことについては、「できかねる」という姿勢ですけれども、
この廃用牛の対策というのが色々な意見、アイデアが出ていますから、これからそう
っかり聞いて、どういうことができるのか、どういう努力が一番ベターかということは真剣に、
色々な前向きな意見であれば、建設的な意見であれば、しっかり受け止めた対応をしたいと
考えております。乳価、畜産物価格の時期でございまして、各地から色々な意見が出てくると
思います。