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脳衰省メルマガ:
「新年のご挨拶」
新年あけましておめでとうございます。
「自然との共生」をテーマに政治活動を続けてきた私にとって、新
年を迎え、農林水産大臣の仕事に大きな使命と責任を改めて痛感して
いるところです。
私の好きな言葉に「人事を尽くして天命を待つ」という言葉があり
ますが、農林水産大臣としての職責をまっとうするとともに、農林水
産業の構造改革を進めるため、3つの柱を重点課題として全力で取り
組んでまいります。
まず、国際化に耐えうる革新的な経営体の確立です。日本の食料自
給率は現在40%です。当面は、まず10年で45%、将来的には5割を目
指しています。これは容易ではありません。生産サイドにおいては、
意欲と能力のある経営体を食料の安定供給を中心的に担う経営体と位
置づけ、経営規模の拡大や法人化の推進などの施策を集中化・重点化
し、農業の構造改革を通じた効率的な食料の安定供給を目指していき
ます。
次に、「食」と「農」の一体化を更に図る観点から、生産者と消費
者の間に立ち、消費者に目を向けた生産システムの構築を図っていき
ます。これまで、農林水産省といえば、生産者の視点に立った役所と
いうイメージがあると思いますが、そうではなく、農林水産省は生産
者と消費者を結ぶ役所です。食料自給率の向上にも、生産者サイドの
努力だけでなく、消費者に新鮮でおいしい、安心できる食料の供給を
行うことにより、消費者サイドの理解を得ていくことが重要です。
最後に、都市と農山漁村の共生・対流を進め、農山漁村の住民には
「都市と同様の社会基盤下での生活や仕事」、「都市の持つ魅力への
アクセス」、都市住民には「おいしい水」、「きれいな空気」、「美
しい自然」といった農山漁村と都市がもつそれぞれの魅力をお互いに
享受できるよう社会基盤の整備を進めていきます。
また、昨年、BSE感染牛が発生したことは非常に残念なことです。
しかしながら、世界で最も高い水準ともいうべき全頭検査体制が確立
しておりますので、と畜場からは安全を証明された牛肉以外は出回る
ことはありません。感染原因・経路の究明について全力を尽くすとと
もに、牛肉の消費回復や畜産経営の安定のために可能な限りの対策を
講じてまいります。
最後に皆様のご健勝、ご多幸をお祈りし、新年のご挨拶と致します。
農林水産大臣 武部 勤