<<狂牛病関連情報蓄積スレ その7>>

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▽牛肉不信 募るいらだち (朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/saitama/news02.asp?kiji=2256

■妻沼に捨て牛3頭 出荷も処理もままならず
 狂牛病(牛海綿状脳症、略称BSE)問題解決の糸口が見えない。正月明けの競りで、和牛
は在庫補充のための買いが一段落すると価格は再び伸び悩み、乳牛にいたっては食肉処理場に
持ち込むこともできない。感染牛が国内で初めて確認されてから4カ月。畜産、酪農家の苦悩
は深い。暮れも押し迫った先月28、29日には妻沼町の利根川沿いで「捨て牛」が3頭見つ
かった。
(渡辺 哲哉)

 元日昼。県北のある町の公民館で恒例の新年会があった。酒を飲みながら60代の酪農家が
「牛食べてよ。うまい黒毛和牛が今なら安いしさあ」と知人に水を向けた。
 返ってきたのは思いもよらない厳しい答えだった。「全頭検査が始まる前の牛肉はどこにいったの?
 はっきりするまで牛を食べる気にはなれないね」
 消費者の不信はこんなに根深いのかと再認識させられた。
 この酪農家が飼育する乳牛は約25頭。牛乳はキロあたり80円前後で売れ、BSEの牛が
確認された後も変動がない。一般的に酪農家の収入の7、8割は牛乳が占めるといい、生活は
何とか維持できているという。
 年をとって乳が出なくなった牛はこれまで「廃用牛」として食肉処理場に出荷され、ミンチ
肉などになっていた。だが、さいたま市中央食肉卸売市場は11月30日を最後に乳牛の受け
入れをやめた。9月10日にキロ474円だったB1クラスの肉に、キロ17円の値がついた
日だった。
 いま抱えている廃用牛は5頭。「本来なら1頭15〜20万円で売れた。今は別の場所で無
理して売っても全部で1万円札何枚にもならない」
 えさ代ばかり飛んでいくとぼやき、「うちはまだいいよ」と続けた。「畜産農家は酪農家を
疫病神だと思っているだろうね」
 BSE感染が確認された3頭はいずれも酪農家が飼っていた乳牛だったからだ。