○2001/12/28掲載 第3回BSE問題に関する調査検討委員会の概要について<暫定版>
http://www.mhlw.go.jp/shingi/0112/s1221-1.html ・WHOの報告書の受取日が不明とあるが、行政としてはそのような習慣なのか。
なぜそのようなことになっているか理解できない。
WHOの報告書を厚生省が入手してから農水省に送付するまで、連休の時期とはいえ、間隔
が空いている。厚生省はこの報告書の重要性についてどのような認識であったのか。
・これまで90年、96年、98〜2001年と3つの時期がポイントであったと思うが、それ
ぞれどのような状況で、どの部署が、どのような判断で、何を決めたか、決めなかったかがわ
からない。
この時期に担当していた局長、課長、課長補佐に、できれば係長も含めて、個別に
(1)その時どうすべきであったか
(2)なぜできなかったのか
(3)できなかった原因は何か
(4)その原因を取り除いて今後再発を防ぐために、解決すべき問題点とその方法は何か
(5)責任の所在と程度
(6)農水省と厚生省の連携はどうであったか(事実)、どう思ったのか(感想)
について、農水省、厚生省それぞれで調べて提出していただきたい。固有名詞を出す必要はな
く匿名でかまわない。
・厚生省が加工食品と化粧品について調査を行っているが、そのデータとリスク評価について資
料を提出して欲しい。
・(担当者への調査に関し)この委員会に独自の調査権があるのかどうかを確認した上、検討し
たい。
・マスコミもいろいろ調査を行っているが、多様な情報の中で判断したいので、その資料(関係
する新聞記事)についても提供して欲しい。
・EUとの書簡をみるとケンカ別れのようになっているが、EU事務局との交渉だけでなく、科
学運営委員会(SSC)の事務局は独立しており、SSCとの科学的な意見交換が必要だった
のではないか。
・これから先のことを検討するに当たっても、これまでの対応のどこに問題があったのか、どの
ように決めていたかがわからないと、具体的にどこを改めるかが出てこない。
・米国での航空機事故調査委員会は、真実を言ってもらうために免責した上で行う。これまでの
対応を調査するにしても、真実を知っている人に、「あなたは間違っているので間違ったと言
いなさい」というやり方でやっても必ずしも本当のことが出るかどうかわからない。我々は裁
くわけではない。
・我が国でも、リスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーションを、こ
れからいかにして欧米並、あるいは欧米以上に築いていくかを考えた場合に、これを機会に、
問題の根幹を掘り下げて建設的に築くことが必要である。個人攻撃をしても問題解決にならない。
・これまでの議論で農水省、厚生省に問題があったということは明らかであり、その上でここが
悪いということをこと細かく調べることについてどのような意味があるのか疑問である。今後
どういうことをすべきかということに時間をかけるべきである。
・委員会の場に出てきてもらって話を聞くということではない。個人攻撃にならないやり方を工
夫して、役所が調べられる範囲で資料を出して欲しい。
・農水省、厚生省が、科学的側面からBSE問題にどう関わってきたかを明らかにし、それを、
今後どのように協力体制を作っていくかのたたき台にしていく必要がある。それぞれの省の研
究所に関し、例えば、エサの問題ならこの研究所、家畜の診断、防疫体制については、どの研
究所が関わってきたか経緯を整理して欲しい。
・前回も言ったが、この問題について例えば局議でどのような議論がされたかについて資料を出
して欲しい。いずれにしても意思決定機構がわからない。